2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

江戸

ミステリー

江戸期の歯科事情がわかる時代小説

和田はつ子さんの『葉桜慕情』を読む。〈いしゃ・は・くち〉を営む口中医藤屋桂助を主人公とする捕物シリーズの第四弾である。口中医桂助事件帖 葉桜慕情〔小学館文庫〕作者: 和田はつ子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/10/06メディア...
ミステリー

歯はきれいにしなきゃ

和田はつ子さんの『葉桜慕情』を読み始めた。〈いしゃ・は・くち〉を開業している藤屋桂助が見事な推理を披露して難事件を解決する「口中医桂助事件帖」シリーズの第4弾である。口中医桂助事件帖 葉桜慕情〔小学館文庫〕作者: 和田はつ子出版社/メーカー...
市井人情

脇役が語る『脇役』の魅力

北原亞以子さんの『脇役 慶次郎覚書』を読み終えた。「慶次郎縁側日記」シリーズの脇役たちが、一話完結で入れ替わりで主役を張るという趣向が楽しい。辰吉、吉次、佐七、皐月といった重要な脇役陣の別の顔やバックグラウンドが描かれていて身近に感じられて...
ドラマ

「慶次郎縁側日記3」、放映間近

北原亞以子さんの『脇役 慶次郎覚書』を入手した。「慶次郎縁側日記」シリーズの番外編的な位置づけの作品だ。「仏の慶次郎」の異名をもつ南町奉行所の元同心で、現在は酒問屋山口屋の寮番として根岸に隠居中の森口慶次郎。今回は、その慶次郎を支える「脇役...
剣豪

「磐音の不覚」が面白くしている

佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読んでいる。金杉惣三郎、清之助、赤目小籐次、政次ら、佐伯作品のヒーローたちは、物語が進むごとに強くなりすぎるというか、偉くなりすぎていく。ゲームと同じように、次々に敵を倒すうちに強くなっていくわけで、勧善懲悪ぶり...