2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

作家

作家

司馬遼太郎作品を敬遠していた理由

昨日、時代小説について語る機会があり、司馬遼太郎さんの作品を敬遠していた理由について尋ねられた。(現在は司馬さんを評価し、その作品をちゃんと楽しんでいる)サイトを始めた1996年頃までに、司馬さんが描く歴史上の英傑の行動哲学がビジネスマンの...
作家

杉本苑子さんと江戸の水

杉本苑子さんの短篇時代小説集『冬の蝉』を読み終える。丁寧な時代考証をベースに、高い物語性で、江戸という時代と場所が堪能できる素敵な作品集である。「菜摘ます児」葛西の場所外れにある、お花の茶屋に、突然、鷹狩りの帰途の将軍家治がやってきた。白湯...
作家

杉本苑子さんの時代小説

時代小説を集中的に読み始めて10数年が経つが、その作品をほとんど読んでいない時代小説家が何人かいる。主義主張があって読書リストから外しているわけではなく、ボタンを掛け違えたように、なぜか読むきっかけがつかめないという事情だ。杉本苑子さんはそ...
作家

忘れられない時代小説作家

白石一郎さんの『東海道をゆく』は、福岡藩の名物老人十時半睡とともに江戸時代の東海道を旅できて楽しかった。とはいえ、読み進めて紙数が少なくなるにつれて、淋しく何とも言えない喪失感にとらわれた。そして、十時半睡の東海道の旅は、ほぼ中間の新居の関...
作家

白石一郎さんと十時半睡

白石一郎さんの『東海道をゆく』を読んでいる。「十時半睡事件帖(とときはんすいじけんちょう)」シリーズの第7作目で、著者の死去により未完に終わっている。このシリーズは、1994年秋に島田正吾さん主演でNHKテレビ金曜時代劇として放映されている...