2010-06-01

時代小説

安政の大地震、その日を描く

杉本章子さんの『その日 信太郎人情始末帖』を読んでいる。毎回、江戸情緒、人の愛と憎しみを描き、ドラマティックな展開とあいまって、お気に入りのシリーズである。火事の怪我がもとで視力を失った呉服太物店「美濃屋」の主・信太郎の身を案じるおぬいは、...