根岸肥前守鎮衛は、平岩弓枝さんの『はやぶさ新八御用帳』や宮部みゆきさんの『霊験お初捕物控』に登場するところから、時代小説ファンにはおなじみの町奉行。大岡越前守や遠山金四郎に次ぐ著名な町奉行といったところか。

- 作者: 平岩弓枝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/11/04
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- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/09/12
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風野真知雄さんの『耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前』は、今までの時代小説では重要な脇役であった根岸肥前守を主人公にした捕物小説である。

- 作者: 風野真知雄
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2007/02/09
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収録されている話は五編。
第一話 もの言う猫
第二話 古井戸の主
第三話 幽霊橋
第四話 八十三歳の新妻
第五話 見習い巫女
六十二歳で、勘定奉行かあ南町奉行に抜擢された根岸肥前守。肩には若き日の無頼時代に彫った赤鬼の刺青が光る。あだ名は「大耳」。江戸の町の奇談を集めた随筆「耳袋(耳嚢)」の著者としても知られている。根岸は、写本をして許された者に閲覧を認めた「耳袋」とは別に、極秘版の「耳袋秘帖」を記していた。
江戸に起きる5つの怪事件の謎を解き明かす、根岸肥前守の鮮やかな裁きぶりが痛快だ。時代は鬼平こと、長谷川平蔵が活躍した時期でもあり、根岸と町奉行の座を争う旗本との対決も描かれていて興味深い。
コメント
おもしろそぉ! 必ず読みますっ!!^^/