大河ドラマの原作を考える

今年のNHKの大河ドラマの原作『功名が辻』を読み始めた。司馬遼太郎さんには晩年の国民作家としての偉い人というイメージをもっていて長らく敬遠していた。ようやくここ数年、肩に力を入れずに、司馬作品と向き合えるようになってきた気がする。歳を重ねてきたせいかもしれない。

『功名が辻』も長編ながら、意外に軽い読み物になっていて、語り口もとっつきやすい文体になっている。

先日、大河ドラマの原作を選ぶなら、どんな時代小説を選ぶかということを聞かれた。NHKで日曜夜という時間帯や想定視聴者、番組の役割などを考慮すると、なかなか難しい質問だと思う。そこで、時代小説の中でも歴史もの(歴史小説)を取り上げたい。

まず頭に浮かんだ時代小説が、池波正太郎さんの『真田太平記』。しかし、1985年にNHKの別の枠で1年間にわたって放送されていた。主演は渡瀬恒彦さん(真田信之)、草刈正雄さん(真田幸村)、丹波哲郎さん(真田昌幸)だった。キャストを変えてまたドラマ化してもいい感じがする。

2005年にユーキャンが行なったアンケート調査によると、60歳以上のシニアが好きな歴史上の人物の1位は「織田信長」だそうだ。視聴者の志向を考えると、信長を新解釈で描いた安部龍太郎さんの戦国三部作『神々に告ぐ』『信長燃ゆ』『関ヶ原連判状』が絶対おすすめである。

シニアが選んだ“理想のシニア”1位は「小泉純一郎」−日本通信教育連盟、「2005年度シニア世代の意識調査」結果−

戦国時代から時代をさかのぼると、『楠木正成』を中心とした北方謙三さんの南北朝ものでドラマを作ったら、新鮮味が出せて面白いのではないかと思っている。

みなさんの大河ドラマの原作としておすすめの時代小説は何ですか?

新装版 功名が辻 (2) (文春文庫)

新装版 功名が辻 (2) (文春文庫)

真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)

真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)

信長燃ゆ〈上〉 (新潮文庫)

信長燃ゆ〈上〉 (新潮文庫)

関ケ原連判状〈上巻〉 (新潮文庫)

関ケ原連判状〈上巻〉 (新潮文庫)

楠木正成〈上〉 (中公文庫)

楠木正成〈上〉 (中公文庫)