2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

捕物

捕物

拍子郎とおあさの若い二人の恋が気になる

松井今朝子さんの『二枚目 並木拍子郎種取帳』を読み終えた。人情味あふれる解決ぶりで読み味がいい捕物小説。二枚目―並木拍子郎種取帳 (時代小説文庫)作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2006/06/01メディア: ...
市井人情

狂言作者、並木五瓶ってどんな人?

松井今朝子さんの『二枚目』の主人公並木拍子郎は、狂言作家並木五瓶の弟子という設定。芝居の種に使えそうな話を町で拾ってくるのが仕事。五瓶は、拍子郎の仕入れてきた話から想像をたくまくしく勝手な当て推量をするのを楽しみにしていた。しかし、物事を理...
市井人情

二枚目ってほめ言葉じゃないんだ

松井今朝子さんの『二枚目』を読み始めた。『一の富』に続く、人気狂言作者並木五瓶(なみきごへい)と弟子の拍子郎が活躍する捕物帳「並木拍子郎種取帳」シリーズの第二弾だ。一の富―並木拍子郎種取帳 (時代小説文庫)作者: 松井今朝子出版社/メーカー...
捕物

浮世絵師・鈴木春信の世界を捕物に

山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』を読んだ。江戸中期を代表する美女・笠森お仙を探偵役にした捕物帳。「曲水の宴」「流星菊寿七変化」「五月雨琴の音遊び」「十六夜華泥棒」の連作4編を収録している。いずれの話でもお仙に匹敵するような美女たちが登場する...
市井人情

江戸の花火と鍵屋、玉屋

山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』は江戸情緒を感じさせる捕物小説。読んでいたら、江戸の花火について解説されていた箇所があり、興味深かった。十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き (光文社時代小説文庫)作者: 山内美樹子出版社/メーカー: 光文社発売...