捕物大火が変えた人生模様を描く捕物小説 北原亞以子さんの『消えた人達』を読みました。十手持ちで鰻屋の若旦那の爽太が活躍する捕物シリーズ「爽太捕物帖」の第2弾ですが、1作目の『昨日の恋』を読んでいなくても楽しめる作品になっています。昨日の恋―爽太捕物帖 (文春文庫)作者: 北原亞以...捕物
市井人情北の湊町・水潟を舞台にした傑作時代小説集 北重人(きたしげと)さんの『汐のなごり』を読み終えました。「海上神火」「海羽山」「木洩陽の雪」「歳月の舟」「塞道の神」「合百の藤次」の六つの短編を収録した作品集です。 帆が風を捕らえたのだ。船脚が速まり、揺れが鎮まった。「千世、見ろ」 吉太...市井人情
市井人情北の湊町・水潟を舞台にした傑作時代小説集 北重人(きたしげと)さんの『汐のなごり』を読み終えました。「海上神火」「海羽山」「木洩陽の雪」「歳月の舟」「塞道の神」「合百の藤次」の六つの短編を収録した作品集です。この本の読書録は、「ほぼ日刊時代小説」に移しました。汐のなごり (徳間文庫... 2010.04.20市井人情
捕物「御宿かわせみ」明治編、ホームズっぽくなってきた 平岩弓枝さんの『花世の立春』は「新・御宿かわせみ」シリーズ(明治の「御宿かわせみ」)の第3弾。明治編になってからストーリー展開が速くて、文庫本化が待ちきれずに単行本で読んでいる。単行本ではお気に入りの蓬田やすひろさんの挿絵も入って楽しい。花...捕物明治
伝奇江戸初期の武蔵野の自然が美しい傑作伝奇小説 1月12日に北重人(きたしげと)さんの『白疾風(しろはやち)』を購入。作者が2009年8月26日に逝去されたことで、今後文庫化されていく作品の数がカウントダウンしていくことが淋しい。隆慶一郎さんのときみたいでしみじみとした思いにとらわれてし... 2020.09.19伝奇