2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

江戸

ミステリー

口中医桂助と鶉飼いブーム

和田はつ子さんの『花びら葵』を読む。『南天うさぎ』『手鞠花おゆう』に続く、江戸の歯医者・藤屋桂助が活躍する捕物帳「口中医桂助事件帖」シリーズの第三弾。桂助の患者だった廻船問屋橘屋の娘お八重の死をきっかけに、橘屋は店を畳むことになる。背後には...
歴史読み物

一両=三十万円? 江戸の貨幣価値

磯田道史さんの『武士の家計簿』を読んだ。加賀藩の御算用者の一家が残した古文書をもとに、その家族が経験した歴史を浮かび上がらせるスリリングなノンフィクションであった。それはまた、「ある家族の生活の歴史」であるばかりか、幕末から明治の武家および...
伝奇

時代伝奇もので活躍される三田主水さん

先日HPをなかなか更新できないと泣きを入れたら、伝奇時代小説をテーマにしたサイト「妖々日本史」(注:公開を終了し、現在は「時代伝奇夢中道 主水血笑録」)を運営されている三田主水(みたもんど)さんから、コメントをいただいた。ありがたかった。●...
武家

「武士の家計簿」と下級藩士の懐具合

遅ればせながら、磯田道史(いそだみちふみ)さんの『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』を読み始めた。時代小説ではないが、幕末から明治初期にかけての武士・士族の経済状態がわかる面白そうな読み物である。著者の磯田さんは、金沢藩の下級武士...
剣豪

「居眠り磐音」の新刊広告は面白い

日曜日(6/18)の朝日新聞の朝刊に掲載された広告を見ていて、「やられた!」と思った。双葉文庫で佐伯泰英さんの「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの最新刊『捨雛ノ川(すてひなのかわ)』の発刊を告げる全5段サイズ(1Pの下1/3のサイズ)の広告で...