はやぶさ新八御用帳 (八)春怨 根津権現

はやぶさ新八御用帳〈8〉春怨根津権現
はやぶさ新八御用帳 (八)春怨 根津権現
(はやぶさしんぱちごようちょう8 しゅんえんねづごんげん)
平岩弓枝
(ひらいわゆみえ)
[捕物]
★★★☆

南町奉行根岸肥前守の奥与力、隼新八郎が難事件を解決する、おなじみの「はやぶさ新八」シリーズの最新作。

今回は、おなじみの湯島の鬼勘こと、岡っ引を引退した勘兵衛、その娘で坂東流の踊りの名手小かん、同心の大久保源太の活躍ぶりが目立つ。お鯉と新八郎の妻郁江の出番が減ったのが残念。また、今回は、男女の愛情のもつれを描いた作品が多く、新八郎の推理力や立ち回りもスパッといかなく、爽快感が乏しい。

物語●「春怨 根津権現」御坊主の家から名門旗本の家に養子に入ったばかりの当主が毒殺未遂される事件に続き、前主の奥方が根津権現の境内で殺される…。「聖天宮の殺人」中川舟番所の役人が殺された…。「梅屋敷の女」鬼勘のもとで居候している男は女敵持ちであった…。「世間の噂」女系家族の米屋に入り、主人の留守にもかかわらず、女ばかりで賊を打ち殺した…。「牛天神の女」小石川、水戸家上屋敷近くの牛天神を参った新八郎と大久保源太は、婀娜っぽい商家の内儀を見かける…。「秋風の門」新八郎は、野犬に襲いかけられる仏に仕える有髪の若い男を助ける…。「老武士」大川の枕橋のたもとで、新八郎は、紫頭巾の若者七、八人に通行料を払えと囲まれる…。

装画:佐多芳郎
装幀:熊谷博人
時代:寛政十一年
(講談社・1500円・97/04/10)
購入日:97/4/10
読破日:97/4/13

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