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話題の『フリー』を読んで

今週末は時代小説から離れて、ビジネス書でベストセラーになっている『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(クリス・アンダーソン著、小林弘人監修・解説、高橋則明訳)を読みました。

『ロングテール』の著者であり、Wiredの編集長の話題作ということで、仕事上からも気になっていた本。新しいことを考え始めていたタイミングであり、いろいろとヒントになることがあり、面白く読むことができました。

「フリー(無料化)」の持つ意味を解き明かしていく過程で、ITとWebビジネスを進化論的に記述していく部分は優れたノンフィクションのようにスリリングであり、ネットとリアルの対比およびWebと雑誌のハイブリッドについての言及はうなづける部分が多かったです。

用意周到にデジタル以前の「フリー」(無料)の歴史から入り、デジタル世界でのフリー化とMicrosoft、Yahoo!、Googleの「フリー」への対応ぶりを例示し、最後には「フリー」に対する疑念を見事に晴らす、その構成も見事です。

既存のビジネスモデルを無料化することで壊し、新しいビジネスモデルができそうな気にさせてくれる、これからの人には勇気を与える一冊です。エスタブリッシュメント(成功者)には、不安を与える怖い本といえるかもしれません。

今日、買い物に出かけた電車で隣りに座った会社員風(オフ)の男性も読んでいました。電車の中で同じ本を読んでいると、つい、すごく売れているんだなと思ってしまいます。

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