青春

単行本

最弱ヒーロー、北一が親分に代わり、難事件を解決できるか

『きたきた捕物帖』宮部みゆきさんの長編時代小説、『きたきた捕物帖』(PHP研究所)を紹介します。コロナ禍のステイホーム生活の中で、前向きになれる活力を与えてくれた時代小説の一冊です。舞台は江戸深川。いまだ下っ端で、岡っ引きの見習いでしかない...
人物

戦国に名門足利家を守り、喜連川藩をつくった二人の姫の物語

『さくらと扇』神家正成(かみやまさなり)さんの長編小説、『さくらと扇』(徳間書店)を紹介します。本書は、新進気鋭の時代小説家たちが参画した歴史小説イノベーション「操觚の会(そうこのかい)」と、栃木県さくら市がコラボレーションして生まれた、歴...
市井人情

「2020年6月上旬の新刊(文庫)」をアップ

『新酒番船』|光文社文庫2020年6月1日から6月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2020年6月上旬の新刊(文庫)」を掲載しました。今回は、光文社文庫から刊行される、佐伯泰英さんの『新酒番船(しんしゅばんふね)』を取...
剣豪

落胤の若侍と目明しの娘の出会いは、幕府の闇を抉る捕物劇に

『変わり朝顔 船宿たき川捕り物暦』樋口有介(ひぐちゆうすけ)さんの初の時代小説、『変わり朝顔 船宿たき川捕り物暦』(祥伝社文庫)を紹介します。本書は、2007年にちくま文庫から刊行された『船宿たき川捕物暦』を改題して祥伝社文庫より復刊したも...
医療

コロナ禍を経験した今、読みたい、心を癒す医療時代小説

『花しぐれ 御薬園同心水上草介』梶よう子さんの時代小説、『花しぐれ 御薬園同心水上草介』(集英社文庫)を紹介します。薬草栽培や生薬の精製につとめる小石川にある幕府の御薬園を舞台に、御薬園同心の水上草介(みなかみそうすけ)が、周囲で起きた様々...