江戸文化歴史検定公式テキスト【上級編】 江戸博覧強記

江戸文化歴史検定公式テキスト【上級編】 江戸博覧強記江戸文化歴史検定公式テキスト【上級編】 江戸博覧強記
(えどぶんかれきしけんていこうしきてきすとじょうきょうへん えどはくらんきょうき)
江戸文化歴史検定協会・編
(えどぶんかれきしけんていきょうかいへん)
[江戸入門]

江戸文化歴史検定(江戸検)受検用に読み返してみた。400ページあまりにわたり、本文が2段組みになっていて、膨大な量の江戸の知識・情報が詰め込まれている。1級では、出題の5割がこの本から出されるということで、合格するにはまるまる1冊暗記することが必要。図版も多くて、かなりハード作業。

2年ぶりぐらいに、蛍光マーカー片手に読み返してみて、テキストの構成が吟味されているせいか、通して読むと、江戸に関する知識の整理に役立つことに気付いた。幕府と大名、武家や町人の暮らし、文化や芸能など、広範な江戸に関する事項を網羅し、かつ、全体像を捉えやすい形で、簡潔にバランスよく解説している。受検用ばかりとしてでなく、江戸の基礎知識よりはもう少し深く知識を求めている際に最適な江戸の参考書にもなっている。

ということは、逆に言えば、時代小説をたくさん読んでいれば、知らず知らずのうちに江戸検に対応する知識が身につくってこと。

ちなみに1級の出題は、この『江戸博覧強記』から5割出るほか、その年のお題から2割(2011年の場合、「江戸の名所」)で、出題の7割までは受検対策が可能。8割正答できれば合格なので、あとは実力ってところ。時代小説ファンには合格のチャンスが大いにある。

あと、欲を言えば、本書の改訂版を出すときには、ぜひ、索引をつけてほしい。受検勉強用には索引がないと絶対不便だし、この本を江戸歴史文化事典代わりに使う際にも、ちょっと使いづらいので。
(→「江戸文化歴史検定」のホームページを見ていたら、索引を作成し、正誤表を追加した「改訂新版」ができたそう。しかしながら、正誤表を手数料・送料含む300円で販売するというのはどうだろう)
http://edoken.shopro.co.jp/news/110628_sakuin/index.html

読みどころ●江戸文化歴史検定の1級受検者用の公式テキスト。本書より約5割の内容が、1級問題として出題される。豊富な資料、図版を収録し、簡潔で充実した解説が網羅され、江戸の文化や歴史の知識をさらにに深めることができる。

目次■執筆者一覧/はじめに/カラー口絵(江戸風俗の展開/江戸時代ファッション図鑑/江戸時代美術と出版)|第一章 江戸幕府 1 幕藩体制(支配の構造/支配の組織)/2 幕府と大名(幕府との関係/参勤交代/藩邸の営み)|第二章 将軍と江戸城 1 江戸城(江戸城築城/江戸城の運営)/2 将軍と大奥(将軍の一生/将軍の一年/将軍の一日/大奥の生活)|第三章 武家の営み 1 幕臣の身分と仕事(幕臣の身分/幕臣の仕事/幕臣の家来と奉公人)/2 幕臣の生活(幕臣の一生/幕臣の一年/幕臣の一日/幕臣の家族)/3 江戸詰勤番武士の生活(勤め/暮らし)|第四章 江戸の営み 1 町のハード(都市構想/流通と交通/ライフライン)/2 町のソフト(町の仕組み/警察と裁判)/3 江戸の生業(商人/職人/さまざまな生業)/|第五章 江戸の暮らし 1 町人の暮らし(町人の一生/町人の一年/日々の暮らし)/2 行楽と盛り場(祭礼と寺社での興行/江戸庶民の行楽/遊廓)/3 衣食と趣味(グルメ/ファッション/嗜好品と趣味)|第六章 文化と芸能 1 文化(絵画/工芸/文芸/出版)/2 芸能(芝居/演芸)|第七章 学びと学問 1 学びの場(官学/藩校と私塾/寺子屋)/2 学問と思想(儒学と国学/蘭学と科学/江戸時代の諸思想)|第八章 地方の暮らし 1 藩の経営(藩の財政/藩政改革)/2 村の社会と生活(村のシステム/村の生活)/3 村の生業(農村の暮らし/漁村の暮らし/山村の暮らし)|第九章 旅と諸国 1 街道と旅の実際(旅と環境/庶民の旅の実際/旅の目的)/2 外国との接点(四つの口/日本と外国の眼)|【史料を愉しむ】1 御大名出世双六/2 奥勤楽寿ご六/3 江戸御見附略図/4 諸商人通用賦帳集/5 あたり升鏡 江戸じまん大通一覧/6 江戸現在名家書画唐紙半切謝義/7 三井親和筆屏風/8 諸国豊作一覧 見立番付/9 御免琉球人行列附/【細見】松平から徳川へ/江戸時代名数辞典(1)/江戸の浪人/江戸時代名数辞典(2)/江戸時代名数辞典(3)/江戸のアウトロー/天明の打ちこわし/江戸時代名数辞典(4)/吉原の遊び方/武術稽古所/江戸時代名数辞典(5)/曾我物の世界/幕末革命の実態/幕末の志士たち/「名君録」と「暗君録」/百姓一揆の作法/江戸時代の大変/女性の旅/江戸時代名数辞典(6)|江戸時代データバンク

イラスト:蓬生雄司、米田清史
デザイン:(有)ビー・シー
監修:東京都歴史文化財団 江戸東京博物館
(小学館・2,400円・2007/6/27・406P)

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