居眠り磐音 江戸双紙 驟雨ノ町

居眠り磐音 江戸双紙 驟雨ノ町居眠り磐音 江戸双紙 驟雨ノ町

(いねむりいわね・えどそうし・しゅううのまち)

佐伯泰英

(さえきやすひで)
[痛快]
★★★☆☆☆

深川六間堀の金兵衛長屋に住む浪人・坂崎磐音が活躍する『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズの第15弾。今回は磐音の父、坂崎正睦が江戸に出てきて事件に巻き込まれるのがポイント。この主人公にして、この父ありという感じで正睦の存在感がバツグン。江戸家老福坂利高との抗争、暗躍する刺客との対決、そして磐音とおこんの恋への理解。次のステージへ向けて物語が展開していく。

その合間に、例によって磐音はいろいろな事件に巻き込まれる。深川生活の師匠である鰻採りの名人・幸吉少年の奉公先からの失踪、甲斐国市川陣屋で召し取られた盗賊鰍沢の満ヱ門を江戸まで護送する仕事の依頼、直心影流佐々木道場の面々との捕物劇など、見せ場に事欠かない。

物語●将軍家の日光社参の無事を祝う猿楽が城中で催され、大名や高禄の旗本に混じって、豊後関前藩の国家老坂崎正睦も呼ばれた。後日、正睦に下屋敷に、今津屋吉右衛門、老分番頭由蔵らと招かれた磐音は、父から予期せぬことを明かされた……。一方、鰻屋宮戸川で奉公している幸吉は、鰻の割き方の覚えが悪いと叱られ、夜のうちに店を出奔する……。

目次■第一章 暗殺の夜/第二章 暑念仏/第三章 鰍沢の満ヱ門/第四章 富士川乱れ打ち/第五章 螢と鈴虫

カバーイラストレーション:蓬田やすひろ
カバーデザイン:泉沢光雄

時代:安永五年五月
場所:江戸城、米沢町、芝二本榎、深川六間堀裏、神田三崎町、駿河台富士見坂、柳原土手、両国西広小路、法恩寺橋、両国東小路、泉養寺、竹河岸、本所北割下水、数寄屋橋、下高井戸、日野宿、市川陣屋、鰍沢、八日市、富士川、岩淵河岸、佃島沖、神田上水堀安藤坂ほか

(双葉文庫・648円・05/11/20第1刷・343P)
購入日:05/12/28
読破日:06/01/03

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