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地名で読む江戸の町

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地名で読む江戸の町

(ちめいでよむえどのまち)

大石学

(おおいしまなぶ)
[江戸入門]

最近、江戸の町歩きを始めた。その関係で江戸の町の発生に興味をもっている。岸井良衞さんの名著『江戸の町』に続くもの。

わかりやすい筆致で、江戸の町の成り立ちや地名の由来、故事が確認できる。とくに、「武蔵野」の章(江戸といいながらも周辺の町も押さえている)が、現在住んでいることもあり、興味深かった。「府中」というと、JRAの東京競馬場の所在地「競馬の町」として知られているが、戦国から江戸時代にかけて、馬市が催されていたとは知らなかった。

読みどころ●丸の内、新宿、八丁堀、上野、築地、吉原、中野、巣鴨…。地名の由来を探れば、過去の社会制度や事件、人々の暮らしが身近に見えてくる。本書は、地名をもとに、江戸の歴史と町へアプローチ。第1部では、江戸の町がいかにつくられ、発展していったかを概観する。第2部では、エリアや機能別に50の地名の具体的な歴史を探訪する。

目次■はじめに|第1部 江戸の町の誕生と成長 1 首都の成立(中世から経済・交通の拠点だった/家康関東移封のいきさつ/参勤交代、そして外交の場/城と城下町の普請/寺社の建立・町人地の整備/青梅と五日市の大事な役割/神田上水と玉川上水) 2 巨大都市への道(明暦の大火による焼失/武家屋敷や寺社の移転/本所・深川の開発/世界一の都市/鷹場制度の整備/将軍吉宗の首都圏再編/上納物あれこれ/行楽地は鷹場の中に/武蔵野の新田開発) 3 成熟、崩壊、そして東京へ(宝暦~天明期の変化/化政期の成熟/軍事施設の設置/教育機関と公使館/開城と上野戦争/東京改称への道のり)|第2部 地名で読む江戸 第1章 幕府が造った町 丸の内(千代田区)/大手町(千代田区) /北の丸(千代田区)/見附(千代田区) /高田馬場(新宿区)/お台場(港区) 第2章 武家地 有楽町(千代田区)/八重洲(中央区)/御茶の水(千代田区)/後楽園(文京区)/番町(千代田区)/八丁堀(中央区) 第3章 寺社地 上野(台東区)/浅草(台東区)/門前仲町(江東区)/目黒(目黒区)/高輪(港区)/小石川(文京区) 第4章 町人地 銀座(中央区)/蔵前(台東区)/両国(墨田区)/馬喰町(中央区) 第5章 水辺の町 佃島(中央区)/木場(江東区)/築地(中央区)/永代(江東区) 第6章 交通の要所 日本橋(中央区)/品川(品川区)/高井戸(杉並区)/新宿(新宿区)/千住(足立区)/板橋(板橋区) 第7章 遊び場 吉原(台東区)/猿若町(台東区)/向島(墨田区)/飛鳥山(北区) 第8章 武蔵野 中野(中野区)/練馬(練馬区)/石神井(練馬区)/吉祥寺(武蔵野市)/小金井(小金井市)/深大寺(調布市)/府中(府中市) 第9章 東の郊外 日暮里(荒川区)/下谷・入谷(台東区)/巣鴨(豊島区)/小松川(江戸川区)/柴又(葛飾区)/金町(葛飾区)/水元(葛飾区)|おわりに/参考文献・史料一覧/執筆者一覧

装幀者:芹澤泰偉+野津明子
解説:菊池仁
時代:慶応三年(1867)十二月
場所:京都・堀川、伏見奉行所、大坂、品川、江戸城、甲府、上野、千駄ヶ谷、赤坂氷川下ほか
(PHP新書・720円・01/03/29第1刷・01/06/07第4刷・251P)
購入日:01/06/22
読破日:01/07/31

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