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北の黙示録

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北の黙示録
北の黙示録
(きたのもくしろく)
南原幹雄
(なんばらみきお)
[冒険]
★★★☆☆☆

オロシアの船の到来をきっかけによみがえった、伊達藩の野望。それに立ち向かう中町奉行。天下を揺るがす壮絶な闘いを600ページにわたって描く、南原さんらしいスケールの大きなエンターテインメント活劇。奥州の六藩同盟というシナリオがユニーク。知謀を傾けた脱出劇が面白い。

◆主な登場人物
赤石百次郎:剣道場の主。中町奉行与力
赤石千太郎:百次郎の兄、十年前亡くなる
おなみ:百次郎の兄嫁
遠藤源之助:百次郎の住み込みの弟子
さみだれの伝兵衛:船宿青柳の船頭
お蝶:居酒屋富田屋の女将
常陸屋勘兵衛:伊勢町の米問屋の主。富田屋の常連
浦上弥太郎:旗本小普請三千石
鎌鼬の金次:堺町中村座の表方
夏目新蔵:中町奉行同心
杉村三太夫:中町奉行与力
松平越中守定信:筆頭老中。白河藩主
最上左近義季:伊達藩から二千石の捨扶持をもらう名流の末裔
松之助:左近の若党
蔵王坊:伊達山岳党を率いる蔵王山伏の長
寒河江兵部:伊達藩奉行
片倉小十郎:伊達藩重鎮で白石城主
伊達斉村:仙台藩主
鈴懸主税助:伊達藩奉行(江戸家老)
新庄津太夫:寒河江の腹心
アダム・ラックスマン:オロシア国陸軍中尉

物語●戦国の奥州の武将の末裔・最上左近義季は、伊達家にかかわる秘事を記した巻物で、伊達藩の重鎮片倉小十郎に、一万石を要求した…。
天地一心流の剣道場を構える赤石百次郎は、兄の千太郎が十年前に亡くなって以来、兄嫁のおなみと二人で暮らしていた。赤石には、もう一つ別の役目があった、中町奉行与力としての務めである。その赤石に、浦上弥太郎を通じて老中松平定信より密命が下された…。

目次■エカテリーナ号/仙台城/中町奉行/伊達の要塞/入り鉄砲、出女/仙台河岸/襲撃/手弓/女ごころ/後の月/大年寺山の公子/伊達山岳党/伊達の陰謀/米戦争/浪華の決闘/夜の雨/浜御殿二重櫓/北国の狙撃者/離れ座敷/浮世三斎/江戸大火/佐竹・上杉/千住掃部宿/関所破り/大利根渡り/小山水戸街道/天当船/磐城七浦/白河越え/毘沙門島/ライフル銃/無縁寺/連判状/出陣/鶴ヶ谷/北海の守護神/白河会談/兄弟/爆破行/解説 菊池仁

カバーデザイン:百鬼丸
解説:菊池仁
時代:寛政四年(1792)年
場所:仙台。駿河台稲荷小路、仙台河岸。大坂曽根崎。浜御殿、千住ほか。
(青樹社文庫・854円・1996/05/10第1刷・605P)
購入日:98/04/29
読破日:98/06/15

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