とんち探偵一休さん 金閣寺に密室

とんち探偵一休さん 金閣寺に密室

(とんちたんていいっきゅうさん・きんかくじにひそかむろ)

鯨統一郎

(くじらとういちろう)
[室町]
★★★☆☆

「あわてない,あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ」の決まり文句が懐かしいアニメの一休さん。あの一休さんの世界が歴史ミステリとして登場。「このはしわたるべからず」や屏風の虎退治の話もでてきてニヤリとさせられる。

帝位奪取を狙う義満と、後小松帝のご落胤説のある一休の対比が興味深い。時代を室町前期に借りた、本格ミステリといったところで、歴史小説としてよりは、推理小説として味わった方が楽しめる。

物語●京で名の知れた分限者(金持ち)で人買いの山椒太夫が虎に食い殺される事件が起こった。賢才の誉れ高い建仁寺の小坊主一休に、奇妙な依頼が舞いこんだ。将軍職を退いた後も権勢を誇っていた義満が、数日前に、金閣寺の最上層の究竟頂(くぎょうちょう)で、首吊りしたいで発見されたという。現場は完全な密室。しかも、義満には自殺の動機はなし。一休は世阿弥や、検使官の蜷川新右衛門(Wow!)らの協力を得て推理を開始…。

目次■なし

カバー&本文イラスト:尾崎英明
装幀:小倉敏夫
時代:応永十五年(1408)。
場所:太秦、北山第(金閣寺)、西院、建仁寺ほか。
(祥伝社・857円・00/04/10第1刷・306P)
購入日:00/04/07
読破日:00/04/15

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