時代小説★単行本新刊情報|2025年8月の新刊(1日→末日)
2025年8月1日から8月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。ピックアップした本のあらすじは、Amazon掲載の紹介文から抜粋し、編集しています。
→新刊情報リストを見る
羽生飛鳥さんの『女人太平記』
後の北朝初代・光厳帝の典侍を務めた日野名子(ひの・なかこ)は、関東申次として権勢を誇った西園寺家の若き当主・公宗の正室となります。栄光に満ちた日々を送っていた彼女でしたが、後醍醐院の謀略と足利尊氏の裏切りによって、その日々はあっけなく終わりを迎えます。そしてそれは、数多の武家・公家・皇族が争う混沌の時代の幕開けでもありました――。
度重なる戦乱に人生を翻弄され続けた名子が、最後に見抜いた尊氏の抱える「秘密」とは何だったのでしょうか。
名子が著した最後の宮廷女流日記文学として知られる『竹むきが記』を下敷きに、激動の室町幕府揺籃期を描いた歴史長編です。
青波杏さんの『花咲く街の少女たち』
1936年、日本統治下の朝鮮。日本で育った翠と、朝鮮で育ったハナ。時代に翻弄されながら駆け抜けた、ふたりの少女の物語です。
戦前の東京、下町の娼婦街で育った翠は、縁あって「お嬢さま」として日本統治下の京城で念願の女学生となります。日本人家庭の下宿先には、同い年の朝鮮人少女・ハナが子守として働いていましたが、言葉も通じず、ふたりの間には距離がありました。
ある日、翠はハナがこっそり日本語の本を読んでいる姿を目にします――。
不自由に囲まれながらも心を通わせていく、切なくも美しい青春物語です。
武内涼さんの『ふたりの歌川―― 広重と国芳、そしてお栄』
「音や動きだけじゃない。暑さや寒さ、匂いまでも浮世絵に描き込みたい。私は北斎を超えたい!」
「東海道五拾三次」などの情景画を得意とする広重と、「通俗水滸伝豪傑百八人」などの奇想天外な画風で知られる国芳。
そして、葛飾北斎の娘・お栄。
絵に魅せられた三人の絵師たちが、それぞれの信念と才能をぶつけ合いながら生きた姿を描いた長編時代小説です。
門井慶喜さんの『天下の値段 享保のデリバティブ』
時は江戸時代。天下の台所・大坂堂島には全国から米が集まり、日々値がつけられ、膨大な取引が行われていました。中でも特に盛んだったのが、将来の米価を扱う先物取引(デリバティブ)です。商人たちは紙と筆と頭脳を駆使して、利ざやの大小に一喜一憂していました。
一方の江戸では、将軍・徳川吉宗をはじめとする幕閣たちが忸怩たる思いを抱いていました。米価の変動は、すなわち武士の年貢収入の変動であり、それを商人たちが汗もかかず意のままに操っている――。そんな不実の商いを許すまじと、幕府は堂島市場の支配に乗り出します。
市場の自治を守ろうとする大坂商人たちと、武士の誇り(と財政)を懸けた江戸幕府との、究極の頭脳戦が始まります。
諸田玲子さんの『おふうさま』
江戸時代初期、加賀前田家・利常公の四女・富姫(おふうさま)は、京の桂離宮造営で知られる八条宮家へ嫁ぐことになります。これは、徳川将軍家に配慮しつつ朝廷と良好な関係を築くための政略結婚でした。
入輿に際し、「おふうさま」付きの侍女となった小蝶は、女主人を守ると心に決め、さまざまな困難に奔走します。加賀前田家を快く思わない公家たちの陰謀や、思いもよらぬ災難に見舞われながらも、「おふうさま」は妃としての使命と秘めた恋心のはざまで揺れていきます。
侍女だけが知る「おふうさま」の真の想いとは――。陰謀を乗り越え、貫こうとしたその悲願を描いた歴史物語です。
天野純希さんの『サムライ漂海記』
戦国時代、戦に敗れて捕らえられた少年武士・真鍋八弥は、南蛮商人に売られ、海を渡ることになります。奴隷兵士としての人生が始まった彼は、やがて世界中から富を吸い上げ、繁栄を謳歌するイスパニア(スペイン)海軍の一員として各地を転戦し、頭角を現していきます。
しかし、彼が植民地で目にしたのは、残酷で無慈悲な現実でした――。
テンポの良い展開、敵味方の双方に登場する魅力的なキャラクター、そして息を呑む戦闘シーン。
若きサムライの苦悩と激情を描く、熱き歴史冒険譚の誕生です。
北上次郎さんの『新刊めったくたガイド大大全』
本を紹介することに人生を捧げてきた書評家・北上次郎さんが、青春、恋愛、家族、時代、ミステリー、SF、冒険、ハードボイルド、翻訳、ノンフィクションといったジャンルを超えて、1978年から2023年にかけて紹介してきた、1634人の著者、3458点の作品を一挙に取り上げます。
「本の雑誌」で45年間連載された「新刊めったくたガイド」を一冊にまとめた、まさに圧倒的な書評集です。
畠中恵さんの『まろ丸伊勢参り』
六十年に一度、人々がこぞって伊勢神宮を目指す「おかげ参り」の年。六歳になる姪・結に、大坂の大店の跡取りとなる養子縁組の話が舞い込みます。ところが、本家からの迎えは来ず、代わりに「結を伊勢まで連れてきてほしい」との文が届きます。
この話が信じてよいものかどうかを見極めるため、両替商の三男坊・九郎は、姉夫婦に頼まれて結を連れて旅に出ることになります。道中の供には、拾ったばかりの仔犬・まろ丸。
しかし、行く先々で思わぬ困難に見舞われ、九郎はそのたびに知恵を絞ることに……。
自分の居場所を見いだせずにいる九郎と、大店の財を継ぐ運命にある結。ふたりはそれぞれの明日を懸けて、東海道を西へと進んでいきます。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
https://www.jidai-show.net/2025/09/07/oshi-jidai-shosetsu-20250906/
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