時代小説●文庫新刊情報|2026年2月中旬の新刊(11日→20日)
2026年2月11日から2月20日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルには、Amazon.co.jpの詳細紹介ページへのリンクを設定しています。 →新刊情報リストを見る
時代小説文庫
柴田よしきさんの『あんと懐かしい人々 お勝手のあん』
尊王攘夷に揺れる京の情勢が品川にも暗い影を落とす中、紅屋の女料理人として腕をふるうおやすの前に、「としさん」こと土方歳三や、「なべ先生」としてかつて親しく接した絵師・河鍋狂斎、そして女剣士の中沢琴らが次々と現れ、しばし再会の時を過ごします。
一方でおやすは、体調を崩した料理人の政一を気遣いながら、紅屋への養女入りの話が進む女中頭・おしげが、その世話をする姿に、来るべき紅屋の姿を心に思い描きます。
そんな折、紅屋の主人を通じて、豆づくしの夕餉を用意してほしいという謎めいた注文が入り、おやすたちは頭を悩ませることになるのですが……。
大好評大河シリーズ第十三弾です。
知野みさきさんの『赤縄 神田職人えにし譚』
取引先である瑞香堂の伊麻から、弟の嫁取りの祝いとして、職人仲間の修次との合作による鏡入れを注文された縫箔師・咲。
修次に心惹かれている咲は、新たな仕事に胸を躍らせます。
しかし、乗り気だったはずの修次から、急ぎの大きな仕事が入ったとして断られてしまいます。
その後、音沙汰のなくなった修次に、咲はきな臭さを感じ取り……。
縁結び神狐の化身(?)であるしろとましろも大活躍。
職人の覚悟と絆、市井に生きる人々の縁を紡いできた人情時代小説、ついに最終巻です
松下隆一さんの『源さんの味噌汁』
生まれつき耳が聞こえない捨て子のゲンさんは、生きる意味すら知らずに物乞いとして暮らしていました。
御家人だったソウさんは、視力を失ったことで妻子と離別し、過去を捨てた按摩です。
ある出来事をきっかけに、ともに暮らすことになった二人は、お互いの不自由を補い合いながら日々を過ごしていましたが、生活の厳しさは増すばかりでした。
そんなある日、思いがけず女の赤ん坊を拾ったことで、二人に生きる歓びが訪れます。
赤ん坊を育てながら、江戸・両国で小さくも味が評判の味噌汁屋を営むことになった二人ですが、それはさらなる試練の始まりでもありました……。
厳しい境遇に生きる人々の絶望と希望を、温かくも透徹した眼差しで描き切る時代小説です。
講談社文庫
佐々木裕一さんの『鬼村の童 公家武者 信平(十七)』
2025年、第14回日本時代作家協会賞〈シリーズ賞〉を受賞。
累計150万部を突破した大人気「公家武者 信平」シリーズの最新刊です。
信平の嫡男・信政は、自らに罪を着せようとした少年を捕えます。
山中の「鬼村」で担い手として育てられたというその少年は、改心を望んでいました。
村の子どもに盗みや殺しを強要する「鬼蔵」が、自分を連れ戻しに来ると訴える少年を守ることを決意した信政。
しかしその夜、彼らに夜襲が仕掛けられ──。
西條奈加さんの『うさぎ玉ほろほろ』
武士から菓子職人に転身した変わり種の主・治兵衛。
父を助ける出戻り娘のお永、看板娘の孫・お君。
親子三代で切り盛りする江戸・麹町の評判の菓子舗「南星屋」には、味と人情に惹かれた客が列をなします。
麹町を大火が襲った夜以来、姿を見せなくなった気のいい渡り中間を案じる一家でしたが、ある日、思わぬところからその消息が届き……。
「誰だって、石の衣は着ているもんさ。中の黒い餡を、見せねえようにな」
ほろりとやさしく、切ない甘みで包み込む親子の情、夫婦の機微、そして言うに言えない胸のうち。
諸国の銘菓と人の営みを味わう、直木賞作家による大人気シリーズの最新刊です。
潮谷験さんの『伯爵と三つの棺』
ミステリー界最注目。メフィスト賞作家による、多重解決の謎解き長編ミステリー。
フランス革命により封建制度が崩壊しつつあるヨーロッパの小国で、元・吟遊詩人が射殺されます。
容疑者として浮かび上がったのは、「四つ首城」の改修を任されていた三兄弟でした。
五人の関係者が襲撃者を目撃していましたが、犯人を特定することはできません。
なぜなら、その三兄弟は容姿のよく似た三つ子だったからです。
DNA鑑定も指紋鑑定も存在しない時代に、探偵は純粋な論理のみで犯人を特定することができるのでしょうか。
集英社文庫
北方謙三さんの『チンギス紀 十七 天地』
草原に生まれ、大地を駆け、かつてない規模の国を築いたチンギス・カンが、最後の戦場に立ちます。圧巻の最終章です。
チンギスは病床にある長子ジョチのもとを訪れたのち、草原へと向かう帰還の途につきます。
西夏領内に入ったチンギスは、ある城にただならぬ気配を感じます。それは砂漠に囲まれた黒水城と呼ばれる城で、ウキという謎の人物が主とされていました。
一方、チンギスから受けた傷を山中で癒すマルガーシに、カルアシンから見事な剣が手渡されます。贈り主は明かされませんでしたが、マルガーシは戦に向けて隊の修練を重ねていきます。
アウラガの宮殿に戻ったチンギスは、ソルタホーンから国を揺るがす一大事を告げられます。
突如として生じた戦いに、チンギスは将軍だけでなく、ボオルチュも帯同するのでした――。
中公文庫
あさのあつこさんの『闇医者おゑん秘録帖 ― 残陽の廓』
「日本歴史時代作家協会賞」受賞の人気シリーズ第3弾、待望の文庫化です。
おゑんは、複雑な事情を抱える女たちを診ることを生業とする闇医者です。
吉原の廓・美濃屋で花魁の安芸を診察した帰り、甲三郎と名乗る謎めいた男が、おゑんに声をかけてきます。
美濃屋の主・久五郎と、吉原の惣名主である平左衛門のもとに誘われたおゑんは、三日前に倒れた遊女・春駒を診てほしいと二人に頼まれます。
しかし、これまでおゑんが見たこともない症状で病み窶れていた春駒は、治療も虚しく命を落としてしまいます。
平左衛門によると、最近、同様に亡くなった遊女は、春駒で三人目だというのです――。
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■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい










































