時代小説●文庫新刊情報|2026年1月中旬の新刊(11日→20日)
2026年1月11日から1月20日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルには、Amazon.co.jpの詳細紹介ページへのリンクを設定しています。 →新刊情報リストを見る
創元推理文庫
羽生飛鳥さんの『歌人探偵定家: 百人一首推理抄』一一八六年。平家一門の生き残りである、亡き平頼盛の長男・保盛は、ある日、都の松木立で女のバラバラ死体が発見された現場に遭遇します。生首には、紫式部の和歌「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半(よは)の月かな」が書かれた札が、針で留められていました。
そこに現れたのは、保盛の友人で、和歌を愛してやまない青年歌人・藤原定家です。「屍に添えて和歌を汚す者は許せん」と憤慨した定家は、死体を検分する能力を持つ保盛を巻き込み、事件解決に乗り出します。
後に『小倉百人一首』に選ばれる和歌が絡む五つの謎を、異色のバディが解き明かす連作ミステリです。
コスミック時代文庫
喜多川侑 さんの『極道同心 鬼と金棒』
御城の本丸が赤々と燃えた夜、見廻り中の定町廻り同心が殺されました。しかも死体には不可解な傷があり、そばには謎の言葉が残されていたのです。
上野広小路にある極道一家を生家とする定町廻り同心・鬼沢準之助は、友の仇を討つ決意を固め、犯人捜しに東奔西走します。しかし、御城の火災という大事件の前に人々の記憶は曖昧となり、探索は難航します。
折しも、「鬼火」と名乗る金蔵破りが跋扈し、江戸中の商家を恐怖のどん底に突き落としていました。準之助たちも探索の時間を奪われてしまいます。
それでも準之助は、生家の極道一家の力を借りて江戸の隅々にある賭場を探り、さらに持ち前の侠気と悪知恵を駆使して、憎き敵を追い詰めていきます。
痛快にして、はちゃめちゃ。暴れ出したら止まらない町同心の、見栄と心意気が炸裂する熱血捕物帖、ここに開帳です。
双葉文庫
芝村凉也さんの『北の御番所 反骨日録【十四】-別辞』
己の借金のかたに実の妹を遊女屋へ売り飛ばした男・儀助が、普段なら持てるはずのない大金を手にして吉原に現れます。四郎兵衛会所の小頭・庄平らに儀助を見張るよう指示した裄沢広二郎でしたが、同役の隠密廻りから呼び出しを受け、ある密命を負うことになってしまいます。
不審な動きを見せる儀助は何を企んでいるのか。そして裄沢は、この難しい密命を遂行できるのでしょうか。さらに、裄沢の身の上にも予期せぬ出来事が――。
道理に合わなければ上役にも臆せず物申す、やさぐれ同心の活躍を描く大人気シリーズが、ここに堂々完結です。
大村友貴美さんの『青天の双帆』
12歳の二人の少年が、関ヶ原から南蛮貿易の拠点・長崎、そして海を越えてマカオへ――。
1600年、村が関ヶ原の戦場となったことで人買いにさらわれ、幼なじみの多聞と龍之進は離ればなれになります。
半年後、長崎で奇跡の再会を果たした二人でしたが、片やポルトガルの貿易会社商人、片やイエズス会士として、それぞれ異なる道を歩んでいました。その後、徳川幕府初期の歴史の大波に吞み込まれ、苦難と数奇な運命をたどりながらも、逞しく成長し、恋を経験していきます。
そして1622年、二人はマカオを攻めてきたオランダとの戦場に立つことになります。感動の歴史巨編です。
(文庫化にともない『南蛮の絆 多聞と龍之進』を改題)
時代小説文庫
森明日香さんの『天上の宴 おくり絵師』
絵師見習いのおふゆは、死絵に己の道を見出しながらも、自身の描く絵が浅いのではないかと悩み始めていました。
そんな折、おふゆのもとへ、幼い頃に世話になった旅芸人のお京が訪ねてきます。心残りがあり、江戸を訪れたというのです。
お京は、再会を喜ぶおふゆを、ある歌舞伎役者のもとへ連れて行きますが……(「子福長者」)。
正反対の生き方をしてきた亡き息子へ抱く父の特別な想い、災厄による不条理な別れ――離別の深い哀しみに寄り添いながら、おふゆは遺された人々と死者との、かけがえのない縁を丁寧に編んでいきます。
ままならない世を生きる江戸の人々の深い人情が胸に染み入る、大好評シリーズの第五巻です。
集英社文庫
北方謙三さんの『チンギス紀 十六 蒼氓』
カラ・クム砂漠の戦場からホラズム軍が離脱します。チンギス・カンは、スブタイ、ジェべ、バラ・チェルビの三人の将軍に、その追討を命じました。ホラズム国の帝は西へ退却しながらも、モンゴル軍との戦を継続します。スブタイらは、敵の誘いに乗る決断を下します。
一方、ホラズム国の皇子ジャラールッディーンは、南の地で二万騎の指揮を任されました。モンゴル国の将軍シギ・クトクが、その討伐に向かいます。皇子は原野に本営を置き、そこにはジャムカの息子マルガーシの姿もありました。皇子が初めて大軍を率い、モンゴル軍との戦いに挑みます。
大国との戦いが、ついに最終局面を迎える好評第十六巻です。
千野隆司さんの『鉞ばばあと孫娘貸金始末 取り立て伊勢参り』
お絹は孫娘のお鈴とともに、伊勢参りへと出立します。騒動に巻き込まれながら東海道を行く二人ですが、お絹の真の目的は……。
旅の楽しさが満載の、長編時代小説です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい






























