時代小説●文庫新刊情報|2025年12月中旬の新刊(11日→20日)
2025年12月11日から12月20日にかけて文庫で発売される時代小説の新刊情報をお届けします。おすすめの新刊の紹介文は、Amazonの内容紹介より抜粋・編集しています。各タイトルには、Amazon.co.jpの詳細紹介ページへのリンクを設定しています。 →新刊情報リストを見る
幻冬舎時代小説文庫
伊東潤さんの『一睡の夢 家康と淀殿』
先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か――。
まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説です。
時は「大坂の陣」より数年前。徳川幕府はいまだ盤石とは言えず、老齢の家康は二代将軍・秀忠を揺るぎない天下人へと押し上げるため、体制の確立を急いでいました。一方、豊臣家の威信の凋落を痛感する淀殿は、愛息・秀頼の復権につながる決定的な打開策を見つけられず、焦燥を募らせています。
宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするのですが……。
知野みさきさんの『幕末神妙記 1 両国の笛吹きと占い師』
想い人を亡くし、江戸に出てきた翠は、これまで楽才(音楽の才能・能力)を頼りに身を立ててきました。時が経ち、大家の仁之助との婚姻も考え始めますが、どうしても決心がつきません。そんな折、二人の従兄弟を連れた美しい少女・環と出会います。環は過去も未来も見通す占い師で、失くした笛が戻る日を予言し、怪異好きの仁之助が持ち込む事件も占いで次々と解き明かしていきます。
不思議な少女・環の正体とは――。切なさと温かみが交差する、不思議で胸に沁みる人情時代小説です。
祥伝社文庫
高野知宙さんの『ちとせ』
第3回京都文学賞〈中高生部門〉受賞作
明治五年、博覧会開催に沸く京の町。天然痘にかかり、失明への不安を抱える少女・ちとせは、鴨川で三味線の稽古に励んでいました。そんな折、素朴な音色に声をかけてきた俥屋の跡取り・藤之助に導かれ、ちとせは京の町を巡ります。
失われてゆく視界の中、懸命に焼きつけようとする折々の風景と、都に生きる人々――。一心に弾く三味線の音色は、やがて彼女に新たな光をもたらしていきます。揺れ動く少女の心を繊細に描き出した感動作です。
時代小説文庫
東圭一さんの『深川青春捕物控(四) 瘦せても枯れても』
大金の受け渡しに際し、現金を運んでいた商人と丁稚、そして彼らの用心棒が何者かに襲われました。商人らは無事だったものの、用心棒は一人が負傷し、もう一人は「金はここだ!」と叫んで金を持ったまま姿を消してしまいます。
北町奉行同心の腹違いの弟で、深川を縄張りとする岡っ引き・勝次郎のもとで手先を務める雄太は、行方不明となった用心棒・山村宗兵衛の足取りを追います。山村は囮だったのか、賊と共謀していたのか、それとも金を持ち逃げしただけなのか――。
凶剣が襲いかかる中、雄太は鼻捻棒を手に立ち向かいます!
佐々木裕一さんの『我が世の春 この世の花(3)』
幾度となく助けてくれた若様・藤堂孝次との祝言が決まり、花はようやく希望に満ちた未来を思い描けるようになりました。徳川譜代の名門・七千石の旗本の妾腹の娘として、正妻や姉から虐げられてきた花にとって、ようやく家を出られる喜びの日が近づいていたのです。
大坂からの帰参が遅れていた父も、祝言に合わせて江戸へ戻る予定でした。
しかし、花に冷たいまなざしを向ける長男・一成の母・瑠璃の姿があり、やがて父は倒れ、孝次を狙う姉の影が迫り、ついには花自身が牢に入れられてしまいます――!
花に幸せな未来は訪れるのか。
波瀾万丈の王道時代小説、待望の第三弾です。
集英社文庫
北方謙三さんの『チンギス紀 十五 子午』
モンゴル軍がオトラルを包囲して半年以上が経ちました。兵站に乱れは見られず、オトラルを守るイナルチュクの予想を超える状況が続いています。スブタイとジェベはブハラを制圧し、サマルカンドを牽制。アラーウッディーンは、皇子ジャラールッディーンの副官テムル・メリクに密命を下し、トルケン太后は三百騎を率いる女隊長・華蓮にチンギスの首を挙げるよう命じます。
皇子軍に所属するマルガーシ、テルゲノ率いる遊軍、そして華蓮の軍――。それぞれがチンギスの命を狙い、激動の戦局がさらに揺れ動いていきます。
ついにチンギス本隊とホラズム軍が激突する、シリーズ好評の第十五巻です。
周防柳さんの『うきよの恋花 好色五人女別伝』
この恋は、地獄につながっている──。
女はなぜ、男のために火付けをして火あぶりの刑に処されたのか。(「八百屋お七」)
女はなぜ、禁じられた恋に落ち、自ら鉋(かんな)で胸を突いたのか。(「樽屋おせん」)
女はなぜ、ふしだらと噂された下男と駆け落ちし、心を喪ってしまったのか。(「お夏清十郎」)
江戸時代、人々の注目を集めた恋の事件の裏には、悲しい“まこと”と、そっと寄り添う“ほら”がありました。
心中、駆け落ち、不義密通――。江戸のスキャンダルを描いた井原西鶴の代表作『好色五人女』を、大胆な新解釈で甦らせる、胸を打つ悲恋時代小説です。
植松三十里さんの『維新の虎 島津久光』
島津斉彬の弟・久光は、兄の遺志を継ぎ、日本を諸外国の脅威から守りながら明治維新を推し進めました。「国父」と称された男は、いかにして時代を動かしたのか――。その真の姿に迫る歴史小説です。
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