時代小説●文庫新刊情報|2020年9月中旬の新刊(11日→20日)
2020年9月11日から9月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
祥伝社文庫から、楽しみな新刊が出ます。
あさのあつこさんの『地に滾る』。
藩政の刷新を願い脱藩した天羽藩上士の子・伊吹藤士郎は、江戸へ出ます。青春時代小説シリーズ第2弾。
葉室麟さんの『草笛物語』。
羽根藩江戸屋敷に暮らす少年・赤座颯太は、両親が他界して帰国、国許では藩の家督を巡り対立が……。『蜩ノ記』の16年後を描く羽根藩シリーズ第5弾。
西條奈加さんの『銀杏手ならい』。
子に恵まれず離縁され、実家の手習所を継ぐことになった24歳の萌。女先生と侮る悪童らに振り回されながら、忙しない日々を送ります。
時代小説文庫から、高田郁さんの『あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇』が出ます。
呉服太物商の五鈴屋は、大坂から江戸に出店して4年目。順風満帆かと思われた矢先、店主・幸の妹、結により厳しい事態に追い込まれます。
講談社文庫の新刊では、輪渡颯介さんの『物の怪斬り 溝猫長屋 祠之怪』が楽しみです。
旗本屋敷の幽霊退治を任された古宮蓮十郎は、「幽霊がわかる」溝猫長屋の四人の少年たちと屋敷に泊まり込もうとしますが……。好評の人情怪談事件譚シリーズ第4弾。
集英社文庫の新刊も注目です。
野口卓さんの『次から次へと めおと相談屋奮闘記』。
将棋会所と相談屋を開業した信吾と波乃の若き夫婦が活躍する痛快人情時代小説。
池寒魚さんの『画鬼と娘 明治絵師素描』。
『隠密絵師事件帖』シリーズで脇役ながら圧倒的な存在感をもって描かれた稀代の絵師・河鍋暁斎。本作は暁斎とその娘・暁翠を中心に明治の絵師を描いた連作です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●9月11日発売 法藏館・法藏館文庫 | |||||
『信長が見た戦国京都』 | 河内将芳 | ||||
●9月11日発売 講談社・講談社学術文庫 | |||||
『改訂版 神話と歴史叙述』 | 三浦佑之 | ||||
『江戸・東京水道史』 | 堀越正雄 | ||||
『満州事変 戦争と外交と』 | 臼井勝美 | ||||
●9月11日発売 祥伝社・祥伝社文庫 | |||||
『汝よ さらば (四) 浮世絵宗次日月抄』 | 門田泰明 | ||||
★ | 『地に滾る』 →記事:若者は、漆黒の闇に明かりを灯すために脱藩し江戸を目指す | あさのあつこ | |||
★ | 『草笛物語』 →記事:『蜩ノ記』から十六年。泣き虫と呼ばれた少年は師と友に出会う | 葉室麟 | |||
■ | 『神の子 花川戸町自身番日記』 | 辻堂魁 | |||
★ | 『銀杏手ならい』 →記事:手習所に集う子供たちと成長していく、女師匠・萌の奮闘物語 | 西條奈加 | |||
●9月11日発売 祥伝社・祥伝社黄金文庫 | |||||
『京都の謎 東京遷都その後』 | 高野澄 | ||||
●9月12日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫 | |||||
『朝鮮銀行: ある円通貨圏の興亡』 | 多田井喜生 | ||||
『明の太祖 朱元璋』 | 檀上寛 | ||||
●9月14日発売 河出書房新社・KAWADE夢文庫 | |||||
『中国 恐るべき暗黒の歴史』 | 歴史の謎を探る会編 | ||||
●9月15日発売 角川春樹事務所・時代小説文庫 | |||||
★ | 『あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇』 →記事:「2020年9月中旬の新刊(文庫)」をアップ →記事:妹が商いのライバルに。五鈴屋江戸店に最大の危機襲来 | 高田郁 | |||
♪ | 『ほろほろおぼろ豆腐 居酒屋ぜんや』 | 坂井希久子 | |||
♪ | 『猫の神さま 来栖屋敷騒動の巻』 | 仲野ワタリ | |||
●9月15日発売 講談社・講談社文庫 | |||||
♪ | 『呉越春秋 湖底の城 九』 | 宮城谷昌光 | |||
♪ | 『文庫版 今昔百鬼拾遺 月』 | 京極夏彦 | |||
★ | 『物の怪斬り 溝猫長屋 祠之怪』 | 輪渡颯介 | |||
♪ | 『八丁堀の忍(四) 隻腕の抜け忍』 | 倉阪鬼一郎 | |||
●9月16日発売 岩波書店・岩波現代文庫 | |||||
『定本 酒呑童子の誕生――もうひとつの日本文化』 | 高橋昌明 | ||||
●9月18日発売 集英社・集英社文庫 | |||||
『暗夜鬼譚 五月雨幻燈』 | 瀬川貴次 | ||||
★ | 『次から次へと めおと相談屋奮闘記』 | 野口卓 | |||
♪ | 『さもしい浪人が行く 元禄八犬伝 一』 →記事:「新八犬伝」の「さもしい浪人」が大活躍する痛快伝奇ロマン | 田中啓文 | |||
★ | 『画鬼と娘 明治絵師素描』 →記事:河鍋暁斎ら明治のアートで活躍した、三組の画家親子の物語 | 池寒魚 | |||
●9月19日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
♪ | 『文蔵2020.10』 | 「文蔵」編集部 |
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