2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

ジャンル

伝奇

将軍の墓所決定をめぐる疑惑

上田秀人さんの『秋霜の撃』を入手する。“一放流”の剣の達人で幕府勘定吟味役を務める、水城聡四郎が活躍する、「勘定吟味役異聞」シリーズの第三弾である。 秋霜の撃 勘定吟味役異聞(三) (光文社文庫) 作者: 上田秀人 出版社/メーカー: 光文...
江戸

下手人の意味は?

佐藤雅美さんの『江戸からの恋飛脚』を読んでいる。昔の時代劇映画のようなノーテンキに明るいタイトルだなあ。 江戸からの恋飛脚―八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫) 作者: 佐藤雅美 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/08 メディア...
江戸

八州廻り桑山十兵衛の恋

佐藤雅美(さとうまさよし)さんの『江戸からの恋飛脚』を読み始めた。悪人を求めて関東各地を東奔西走する関東取締出役、通称八州廻りの桑山十兵衛を主人公とした、シリーズ第四弾である。 江戸からの恋飛脚―八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫) 作者: 佐...
武家

赤穂浪士討ち入り事件を伏線に描いた作品

花家圭太郎さんの『青き剣舞(あおきけんばい)』を読み終えた。友情と武士道と家族愛のいずれを重視すべきか、己に課せられた命題に、真正面から向き合った一人の若者・桑原玄二郎の青春を描く時代小説。 青き剣舞(けんばい) (中公文庫) 作者: 花家...
剣豪

江戸の老舗が出てくる時代小説

花家圭太郎さんの『青き剣舞』を読んでいる。主人公の桑原玄二郎と妻のお芙卯は、秋田から江戸に出て、室町三丁目と町年寄喜多村彦右衛門屋敷の間、浮世小路の奥に住まいを借りている。現在の日本橋界隈に相当する、江戸の中心に暮らしているせいか、江戸時代...