2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

市井人情

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霊岸島って江戸っぽいなあ

千野隆司さんの『大川端ふたり舟』を読み終えた。『大川端ふたり舟』は、「霊岸島捕物控」とサブタイトルが付けられている通り、霊岸島を縄張りとする岡っ引きの娘・お妙が活躍する捕物小説である。 大川端ふたり舟 (学研M文庫―霊岸島捕物控 (ち-2-...
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文化三年の大火を描いた時代小説

千野隆司さんの『大川端ふたり舟』を読んでいる。文化三年(1806)三月四日に起きた、江戸の三大大火の一つで、後に「車町の大火」と呼ばれる火事を描いた捕物小説である。 大川端ふたり舟 (学研M文庫―霊岸島捕物控 (ち-2-2)) 作者: 千野...
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内館牧子さんの時代小説

脚本家の内館牧子さんの『転がしお銀』を読み始めた。池宮彰一郎さんや藤原緋沙子さん、庄司圭太さんら、脚本家出身の時代小説家は多い。かつてのトレンディドラマやNHK朝の連続テレビ小説「ひらり」や「私の青空」などの内館さんがどんな物語を描くのか気...
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江戸の人にもお金は大事

『万事金の世』を読み終えた。お金をテーマにした悲喜劇を描いた時代小説のアンソロジーである。この本に収録された作家のラインナップに妙味がある。活躍が目覚しい現役作家から、故人になられた作家まで、バランスがいい。 万事金の世―時代小説傑作選 (...
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お鳥見役一家の家族愛で心がじんわり

ちょうど、諸田玲子さんの『蛍の行方』を読み終えたところ。「お鳥見女房」シリーズの第二弾。 蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫) 作者: 諸田玲子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/10/30 メディア: 文庫 購入: 1人 クリ...