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鬼哭の剣 介錯人・野晒唐十郎

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鬼哭の剣 介錯人・野晒唐十郎鬼哭の剣 介錯人・野晒唐十郎
(きこくのけん・かいしゃくにん・のざらしとうじゅうろう)
鳥羽亮
(とばりょう)
[剣豪]
★★★★

備前長船派の名工として名高い曾我弥五郎清国の名刀をめぐる鳥居甲斐守一派と老中土井利位派の抗争劇。そこに巻き込まれるのは、小宮山流居合の道場主で、十年前に何者かに父を殺された介錯人・狩谷唐十郎だ。唐十郎は、一人介錯するたびに、庭に野晒のように小さな石仏を置いていくのだった…。

鳥羽さんの作品の面白さは、剣戟シーンの迫力とその剣技の確かさ。本作でも、居合いと甲源一刀流の対決は圧巻。

金にうるさい岡っ引き・貉の弐平、明屋敷番伊賀者組頭・相良甲蔵とその娘咲、大猿次郎など、魅力的なキャラクターが脇を固めることで、話を盛り上げている。

物語●介錯人、狩谷唐十郎は、旗本の屋敷で切腹の介錯と名刀・五郎清国の試刀を依頼された。試刀した五郎清国は贋作であったが、依頼人にはそのことを伝えなかった…。
唐十郎は、その帰りに何者かに襲われた…。

目次■第一章 五郎清国/第二章 鬼哭啾啾/第三章 逆襲/第四章 暗闘/第五章 怪鳥失墜

カバーデザイン:中原達治
時代:天保十三年
場所:神田小川町、神田松永町、相生町、四谷塩町
(ノン・ポシェット・533円・98/07/20第1刷・295P)
購入日:98/07/18
読破日:99/02/04

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