2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

剣客同心 鬼隼人

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク
[amazon_image id=”4894568713″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]鬼隼人―剣客同心 (ハルキ文庫―時代小説文庫)[/amazon_image]
剣客同心 鬼隼人

(けんかくどうしん・おにはやと)

鳥羽亮

(とばりょう)
[剣豪]
★★★★

八丁堀の鬼と恐れられる隠密廻り同心・長月隼人が活躍する新シリーズ。直心影流の剣が冴える時代活劇。

『三鬼の剣』や『首売り』、『深川群狼伝』などで、剣豪ミステリーというジャンルを確立した、鳥羽さんの新シリーズは、定番の捕物帳だ。とはいえ、さまざまな謎が錯綜し、主人公の剣でスパッと解き明かされる構成はまさに鳥羽ワールド。事件の解決とともにチャンバラシーンの圧巻ぶりは目を見張らされる。

主人公を助ける掏摸の娘・お駒が印象的、次回作での活躍が楽しみ。また、夜盗の正体を探るために、神道無念流の斉藤弥九郎(江戸三大道場の一つ練兵館の主)に、直心影流の隼人が会いに行くシーンが興味深い。

物語●南町奉行所隠密廻り同心・長月隼人は、奉行の筒井紀伊守政憲から直接指示を受けて、隠密裡に、日本橋小網町の米問屋を襲った夜盗の探索にあたっていた。そんなある日、ともに探索に当たっていた内与力が斬殺され、隼人自身も黒覆面の武士に襲われるという事件が起こった。
引き続いて起こる夜盗の凶行、頻発する美少女の失踪、幕府上層部の権力抗争。直心影流の遣い手であり、江戸市中の犯罪者から鬼隼人と恐れられる、隼人の剛剣が一閃する…。

目次■第一章 南御番所/第二章 兇賊/第三章 光輪の剣/第四章 地獄屋敷/第五章 黒埼道場/第六章 八丁堀の鬼/解説 細谷正充

装画:村山潤一
装幀:芹澤泰偉
解説:細谷正充
時代:天保二年(1831)
場所:柳橋、南御番所、本郷、九段坂下、日本橋箱崎町、小伝馬町、日本橋小舟町、八丁堀、竹町の渡し、三囲稲荷神社ほか
(ハルキ文庫・571円・01/06/18第1刷・276P)
購入日:01/06/17
読破日:01/08/12

Amazon.co.jpで購入