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「時代」を旅する

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「時代」を旅する「時代」を旅する
(「じだい」をたびする)
杉本苑子×永井路子
(すぎもとそのこ+ながいみちこ)
[対談]

何となく、杉本さんの方が年上なのかと思っていたら、同年生まれで学年で永井さんが1級上とか。戦時中に学生生活を迎えられたというお二人だが、1級違いでかなり違った経験をされたようだ。

対談の言葉の端々から、二作家の歴史小説を書き始められた原点を知ることができる。女性の立場から歴史を見ると、さらに時代小説が楽しめることがわかった。

この本、実は「紫式部は何を食べていたか」の章の時代ごとの食べ物の絵が気に入ってGet!した。意外と奈良時代や平安時代のほうが、鎌倉や戦国時代よりもいいものを食べていたんだなあ。

ともかく、そろそろ、お二人の作品をじっくり読んでいきたいと思う。

内容●戦国時代の政略結婚を女性の立場からみると、人質ではなく、セックスを伴った女性外交官として、実家を代表して他国に赴任する、というおもむきがある。(永井談)/それにおもしろいのは、結局、徳川が天下を取ったというけれど、女の胎内を通して織田も浅井も取ってるのよ。(杉本談)

目次■Ⅰ 戦国時代の女たち/徳川の女たち/戦国武将の女たち――白石一郎/織田信長の虚像と実像――長部日出雄|Ⅱ 紫式部は何を食べていたか――永山久夫/王朝のおきさき物語|Ⅲ 敗戦とそれぞれの青春――津村節子

カバー:株式会社クレオ刊「日本の文様 伝統の色と型」より
カバー:大久保明子
(文春文庫・476円・00/01/10第1刷・237P)
購入日:00/01/08
読破日:00/01/19

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