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背中の髑髏 公事宿事件書留帳 五

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背中の髑髏 公事宿事件書留帳 五背中の髑髏 公事宿事件書留帳 五
(せなかのどくろ・くじやどじけんかきとめちょう・5)
澤田ふじ子
(さわだふじこ)
[捕物]
★★★☆☆

訴訟事件の弁護士的機能と、依頼人のための宿屋機能をもつ、公事宿(くじやど)。そこに居候するのは、異母弟が東町奉行所の同心組頭を務める、田村菊太郎。大好評の公事宿事件書留帳シリーズ第5弾。

今回の特徴は、鯉屋の使用人たちがそれぞれに個性を発揮しだしていること。シリーズに広がりを与えている。澤田節がますます好調といったところ。

物語●「背中の髑髏」公事宿・鯉屋の居候・菊太郎は、風呂屋で、鋳掛け屋の父に刺青を勧める男の子を見かけた…。「醜聞」菊太郎は、香木の匂いに誘われて古道具商の暖簾をくぐった…。「佐介の夜討ち」菊太郎は、人気のない夜道で匕首をもった男に襲われた…。「相続人」鯉屋の主人源十郎は、小間物商の店先で、お父さんと呼ばれた番頭から打擲されている小僧を見かけた…。「因業の瀧」鯉屋の女中のお与根と「手代の喜六は、三条大橋東詰めに運ばれていく心中くずれの罪人を見かけた…。「蝮の銭」菊太郎は、風邪で寝込んでいた同業の帳付け土井式部を見舞った…。「夜寒の辛夷」鯉屋の下代(番頭)の吉左衛門の長屋で、一家心中騒ぎが起こった…。

目次■背中の髑髏|醜聞|佐介の夜討ち|相続人|因業の瀧|蝮の銭|夜寒の辛夷|あとがき

装画:蓬田やすひろ
装幀:原田幸生
時代:文化十三年
場所:京。大宮通り姉小路、三条鴨川東の法林寺脇、新町通り、三条通り、河原町、東山・方広寺前袋町、六角猪熊町ほか
(廣済堂出版・1,600円・99/05/15第1刷・318P)
購入日:99/05/02
読破日:99/05/26

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