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陋巷に在り 5 妨の巻

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陋巷に在り 5 妨の巻陋巷に在り 5 妨の巻
(ろうこうにあり・5・ぼうのまき)
酒見賢一
(さけみけんいち)
[中国]
★★★☆

シリーズ第5作。いよいよ、物語は混沌としてきた。次号の展開がますます気になるところ。またこの巻では、シリーズの主人公である、孔子の弟子・顔回の扱いが何とも大胆で、やきもきさせられる。その代わり、五六と妤の関係がどう変化していくかがみどころの一つ。

今回初めて、巻末にイラスト付きの登場人物紹介が掲載されていてファンにはうれしいところ。

物語●顔回のボディーガード役である五六(ごろく)は、顔回の恋人・妤(よ)が、ふいに家からいなくなることに悩まされていた。妤の家の出入口を見張っているのだが、家の中にいるはずの妤は、いつの間にか外出してしまうのだ。悩んだ五六は、孔子の弟子で鳥の言葉に通じる公冶長(こうやちょう)に相談する…。
一方、その公冶長は、孔子の使者として魯に反抗する費城へ遣わされ、意外な裏切り者と対面することになる…。

目次■鏡蠱/費城/騒擾/局面/登場人物紹介/巻末地図(春秋時代全図)

カバー装画:諸星大二郎
時代:定公の十一年(前499)ごろか
場所:魯
(新潮文庫・476円・99/07/01第1刷・287P)
購入日:99/07/03
読破日:99/08/07

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