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くぐつ小町 平安朝妖異譚

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くぐつ小町 平安朝妖異譚くぐつ小町 平安朝妖異譚
(くぐつこまち・へいあんちょうよういたん)
加門七海
(かもんななみ)
[平安]
★★★

風水の考え方を日本に当てはめた『大江戸魔方陣』が面白かった加門さんの最新文庫。

小野篁は、文人・歌人として知られる小野岑守の子で、遣唐副使に選ばれながら、大使と争って乗船を拒み、隠岐に配流された人で、解説によると、彼岸と此岸を自在に行き来した人物として知られるらしい。また、小野小町は、謡曲「通小町」や「卒塔婆小町」にあるように、好色にして驕慢、晩年は老醜をさらしたという伝説をもつ。

想像力が欠如しているせいか、なかなか作品に没入できず、ストーリーがつかめずに苦労する。長野さんの解説でやっと、おぼろにわかった。やはり、妖しい恋物語は向かないみたい。

物語●冥府の官・破軍星・野狂と恐れられた魔性の男、小野篁(おののたかむら)。その娘、小野小町。平安京の死門を護る篁が絶世の美女・小町に秘めた闇の呪法とは? 

目次■くぐつ小町|解説 長野まゆみ

カバーイラスト:加藤俊章
カバーデザイン:泉沢光雄
カバー毛筆字:林節子
解説:長野まゆみ
時代:承和七年(840)
舞台:鳥辺野、六道の辻、二条、深草ほか
(河出文庫文藝セレクション・480円・99/12/03第1刷・177P)
購入日:99/12/06
読破日:99/12/19

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