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からくり東海道

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からくり東海道からくり東海道
(からくりとうかいどう)
泡坂妻夫
(あわさかつまお)
[伝奇]
★★★★

表紙の模様「紗綾崩し(さやくずし)は、紋章上絵師(もんしょううわえし)でもある泡坂さんの作品。

現実とバーチャルな空間がパラレルに描かれてゆき、からくりに富んだ泡坂ワールドが満喫できる快作。大久保長安の埋蔵金と聞いただけで、ワクワクしてくるうえに、小説のマジシャン、泡坂さんらしいひねりが利いている。中身をしゃべれないのがホントに苦しい。一筋縄ではいかない登場人物たちの中で、〝だらだら長者〟が異彩を放ち最高にいい。

物語●天保十年正月、尾張藩江戸下屋敷で、余興を演じた角兵衛獅子の文吉とおみつは、屋敷の庭に〝宿場町〟が造られているのを見た。そして、二人が藩士の大久保某に案内されて邸内の風景を楽しんでいる間に、同じ屋敷内では、大きな事件が起こっていた…。

目次■番神堂/虎屋/鬼の岩屋/両臨堂/次戸/五十三次/松隠里/消された東海道/景盛通宝/夜泣石/餘慶堂/曼荼羅丸/解説 日下三蔵

表紙の模様:泡坂妻夫
カバーデザイン:パークデザインオフィス
解説:日下三蔵
時代:天保十年
場所:尾張藩戸山下屋敷、小田原、箱根、諏訪町、筑土八幡、牛込白銀町ほか
(光文社文庫・552円・99/06/20第1刷・340P)
購入日:99/06/13
読破日:99/06/29

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