2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

2019-07

痛快

ぼろ鳶組と京大坂の町火消が、火炎旋風“緋鼬”に立ち向かう

今村翔吾さんの文庫書き下ろし時代小説、『双風神(ふたつふうじん) 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社文庫)を紹介します。 本書は、新庄藩火消頭取・松永源吾と配下のぼろ鳶組など江戸火消たちが果敢に大火に立ち向かう、痛快エンターテインメント時代小説シリーズ...
武家

狩野派の贋作と江戸のマネーロンダリング騒動を追う

千野隆司さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 贋作の謀』(双葉文庫)を入手しました。 本書は、下総国高岡藩の世子(藩主の後継)・井上正紀を主人公にした文庫書き下ろし小説シリーズの第9弾です。 正紀は、尾張藩の附家老をつとめる、美濃今...
大正・昭和

空と湖水 夭折の画家 三橋節子

時代小説の名手が描く、昭和四十年代を駆け抜けた女性画家 文藝春秋から刊行された、植松三十里さんの長編小説、『空と湖水 夭折の画家 三橋節子』を紹介します。 本書は、昭和五十年(1975年)二月、三十五歳の若さで亡くなった伝説の女性画家・三橋...
武家

家斉の三つの遺命を帯び、御庭番村垣範正が奔る

誉田龍一さんの文庫書き下ろし時代小説、『最後の大疾走 御庭番闇日記(三)』(双葉文庫)を入手しました。 本書は、御庭番の家に生まれながらも、箱館奉行や外国奉行、神奈川奉行を歴任して、遣米使節団の副使としてアメリカに渡たるなどの活躍をした幕臣...
新刊情報

「2019年7月の新刊 下」をアップ

2019年7月21日から7月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年7月の新刊 下」を掲載しました。 今回は角川文庫から刊行される、新美健(にいみけん)さんの『炙り鮎 内藤新宿〈夜中屋〉酒肴帖』に注目しています。 ...