将来有望な、イケメン蘭学医の卵は、なぜ心中したのか

風待心中山口恵以子(やまぐちえいこ)さんの時代ミステリー小説、『風待心中(かぜまちしんじゅう)』(PHP文芸文庫)を入手しました。

幕末真っ只中の安政五年(1858)、災害が続く江戸、深川を舞台にしたサスペンスに満ちた時代ミステリーです。

作者の山口さんは、「食堂のおばちゃん」シリーズの著作で活躍し、2013年に太平洋戦争下の上海を舞台にした物語『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞しました。

眉目秀麗、将来有望な蘭学医の卵、真吉。その心中事件に秘められた衝撃の真相とは――。親思いで優しく、蘭学所からの信頼も厚い彼は、長崎への留学を控えていた。そんな折、女を狙った凄惨な連続殺人が起こり、真吉が先生役を務める寺子屋の少女も犠牲になってしまう。彼は自ら犯人を捕まえようと立ち上がるが、その直後、真吉自身にも思わぬ容疑がかけられる。嫉妬と愛憎が渦巻く、一気読み必死の長編時代小説。
(本書カバー裏の紹介文より)

頭脳明晰で蘭方医学を学ぶ、真吉は、将来を嘱望されていました。しかも並外れた美男で、彼に恋い焦がれる女も少なくありません。

物語の冒頭シーン(「序章」)で、真吉は誰とはわからない相手と心中したような様子で発見されます。

若き医師はなぜ心中したのか?
そしてその相手は誰なのか?
息もつかせぬ展開にハラハラドキドキが止まりません。

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『風待心中』(山口恵以子・PHP文芸文庫)