SNS上で被疑者の心理を分析、脳科学捜査官が活躍する警察小説

脳科学捜査官 真田夏希 イミテーション・ホワイト鳴神響一さんの文庫書き下ろし警察小説、『脳科学捜査官 真田夏希 イミテーション・ホワイト』(角川文庫)を入手しました。

本書は、神奈川県警で心理職特別捜査官をつとめる、真田夏希が活躍する警察小説の第3弾。時代小説で活躍する作者が手掛ける現代ミステリーです。
(時には現代小説でモードを変えてみようと思います)

本作品のヒロインの真田夏希は、かつて精神科の臨床医として病院に勤務し、その後、神奈川県警の心理捜査官となって九か月半、函館出身の三十二歳で婚活中という設定。
物語の冒頭、県警勤務を隠して、高校の同級生と2対2の合コンドライブで伊豆に出かけ、デートの相手から仕事に関する質問を受け、「神奈川県の……心理職」と言葉を濁すシーンにクスッとさせられます。

公休日の早朝に特別捜査本部に招集された神奈川県警心理職特別捜査官の真田夏希は、殺人事件の発生した横浜へ向かった。
事件は、IT企業の社員が絞殺された後、時限発火装置により現場から花火が打ち上げられるという異様なものだった。さらに犯行声明と思われる投稿がSNSから発見され、夏希の手腕が買われたのだ。SNS上で被疑者と接触を試みる夏希。だが、被害者の経歴が明らかになるに至り、捜査は思わぬ方向に――。
(本書カバー裏紹介より)

本シリーズは、鳴神さんの時代ミステリー『猿島六人殺し 多田文治郎推理帖』に通じる、不可思議な難解な殺人事件をいかに解き明かしていく、その醍醐味が味わえるとともに、時代小説では描けない今どきの話が楽しめます。

また、主人公をはじめ、登場人物たちの姓がみな戦国武将から取られたネーミングになっていて、その人物像を想像して、ニヤリとさせられます。

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『脳科学捜査官 真田夏希 イミテーション・ホワイト』(鳴神響一・角川文庫)(第3弾)
『猿島六人殺し 多田文治郎推理帖』(鳴神響一・幻冬舎文庫)