江戸の名探偵、多田文治郎が茶会殺人事件の謎に挑む

江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖鳴神響一(なるかみきょういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖』(幻冬舎文庫)を入手しました。

多田文治郎は、後に書家、漢学、儒学の碩学、洒落本の作者として名をはせる沢田東江(さわだとうこう)です。
本書では、二十六歳で若き文人として登場し、密室殺人などの不可解な事件を鮮やかな推理で解決する名探偵ぶりを発揮する、時代ミステリの第3弾です。

祝儀能殺人事件を解決した労を称えられ、稲生下野守から茶会に誘われた多田文治郎。世に名高い陶芸家・沼波弄山が主催する茶会は趣向を凝らした宴席へと続いていたが、山場となった江戸では珍しい「普茶料理」の最中、厠に立った客が何者かに殺される。犯人は列席者の中に? 手口は? 文治郎の名推理が始まった。

沼波弄山(ぬなみろうざん)は、桑名の豪商で、萬古焼(ばんこやき)の始祖として知られる陶芸家。弄山は20歳のときに地元で窯を開いて陶芸を始めますが、宝暦年間(1751~1764年)には江戸へ出て窯を開きました。彼の作品は、華麗な色絵と異国趣味を特徴とし、現代では古萬古と呼ばれています。

本書では、沼波弄山が粋人たちを招待して催した茶会の宴で起こった不可解な殺人事件の謎に、江戸の名探偵・多田文治郎が挑みます。
謎解きとともに、華麗な古萬古の世界を楽しみたいと思います。

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『江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖』(鳴神響一・幻冬舎文庫)(第3作)
『猿島六人殺し 多田文治郎推理帖』(鳴神響一・幻冬舎文庫)(第1作)
『能舞台の赤光 多田文治郎推理帖』(鳴神響一・幻冬舎文庫)(第2作)