「おれは取次屋」。町の衆の揉め事を体を張って解決

女敵討ち 取次屋栄三岡本さとるさんの文庫書き下ろし時代小説シリーズの最新刊、『女敵討ち(めがたきうち) 取次屋栄三』(祥伝社文庫)を入手しました。
市井人情時代小説「取次屋栄三」シリーズの第19巻です。
主人公の栄三郎は、長年思いを通じ合っていた久栄を女房に迎え、待望の子市之助も生まれて、四十を迎えて家族をもつ喜びを感じています。

一方で、“取次屋”は、人の絆を繋ぎ、武士と町の衆の間の揉め事を取り次ぐ生業で、本来危険が伴うことであり、人助けに体を張る清々しさがあるはずだと思いいたりました。
そして、自身の幸せな生活の中で、本分を忘れていたことに気付き、気持ちも新たに質屋の主からの依頼を受けて、取次屋稼業に精を出します。

女敵討ち(めがたきうち)とは、妻が不義を働いた場合、不義の相手を討ち取ることを言います。

健やかに成長する我が子に妻久栄の笑顔。秋月栄三郎は至福の日々を送っていたが、同時に物足りないものも感じていた。こんにゃく三兄弟の悩みを解決したりはするものの、一向に釈然としない。
ある日、人格者と評判の質屋の主から妻の不義調査の依頼を受けた。そしてはたと気が付いた。おれは取次屋なんだと。意気揚々となる栄三だが、背後に闇が見え隠れして……。

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『女敵討ち 取次屋栄三』(岡本さとる・祥伝社文庫)