2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

『文蔵 2012.1』の特集は、雫井脩介作品の魅力

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忘年会続きで時間がとれずに、ようやく家に届いていた『文蔵 2012.1』を読むことができた。

今月号の特集は、「雫井脩介作品の魅力」。サスペンスや家族小説など、最近活躍が目立つ小説家の世界を、作家へのインタビューや作品ガイドで、映画の予告編のように、思わず作品が読みたくなってしまう出来。

読む本の95%以上が時代小説の身からすると、「文蔵」の特集は、読書シーンを理解する助けになり、ありがたい。何よりもコンパクトで、読み切れる分量で、ガイドが初心者を対象に書かれているところに、好感が持てる。

時代小説ファンとしては、諸田玲子さんの新連載「帰蝶」がスタートしたことが楽しみなところ。逆にあさのあつこさんの「当世侠娘物語」と葉室麟さんの「霖雨」が最終回を迎える。