2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

時代小説の名手・泡坂妻夫さんの訃報

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

「宝引の辰捕者帳」や「夢裡庵先生捕物帳」などの時代小説で知られる、直木賞作家の泡坂妻夫さんが3日、急性大動脈乖離のため75歳で死去した。ペンネームの「あわさかつまお」は、本名の厚川昌男(あつかわ・まさお)のアナグラム(文字の並び替えによる言葉遊び)である。また、泡のつくりは正しくは「己」ではなく、「巳」。

Yahoo!や朝日新聞に掲載された訃報を読んで、泡坂さんが本格ミステリーで人気と紹介されていて、時代小説を書かれていたことに言及されなかったことは、時代小説ファンとして残念である。

泡坂さんの主な時代小説で、とくにおすすめなのが以下の作品。

『自来也小町 宝引の辰捕者帳』

自来也小町―宝引の辰捕者帳 (文春文庫)

自来也小町―宝引の辰捕者帳 (文春文庫)

『夢裡庵先生捕物帳 びいどろの筆』

『写楽百面相』

写楽百面相 (文春文庫)

写楽百面相 (文春文庫)

『からくり東海道』

『亜智一郎の恐慌』

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫)

亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫)

本職が紋章上絵師という作者らしい江戸情緒を感じさせる文様をモチーフにした装幀が見られなくなると思うと淋しくなる。久々に泡坂作品を読み直してみようと思う。

謹んでご冥福をお祈りいたします。