2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

2007-07

ブックガイド

『TITLE』の時代小説特集は垂涎モノ

文藝春秋の『TITLE』9月号で、「ビジネスに効く時代小説 全203冊」と題して、時代小説の特集を組んでいる。 スタイリッシュな大人の男性向けの雑誌ということで、自分には縁遠いかなと思っていたのだが、100ページにわたる時代小説特集は圧巻。...
捕物

ますます面白くなる「あくじゃれ瓢六」シリーズ

諸田玲子さんの『こんちき』を読む。『あくじゃれ瓢六捕物帖』に続く、色男の小悪党、瓢六が活躍する痛快時代小説シリーズの第2弾である。シリーズの第2作目というのは、とても重要な位置にあると思う。シリーズ化が成功するかどうかの決め手になっているの...
伝奇

二宮隆雄さんの『暗闘』についてのメモ

徳川吉宗(八代将軍)vs.徳川宗春(尾張藩主)の抗争を扱っている時代小説では、えとう乱星さんの『あばれ奉行』、佐伯泰英さんの『悲恋 密命・尾張柳生剣』、黒崎裕一郎さんの『はぐれ柳生殺人剣』『はぐれ柳生斬人剣』『はぐれ柳生無情剣』の三部作が思...
お知らせ

松井今朝子さん、直木賞受賞

第137回直木賞が発表されて、松井今朝子さんが『吉原手引草』で3回目のノミネートで見事受賞された。お気に入りの作家で、しかも2003年の第130回の京極夏彦さんの『後巷説百物語』以来の時代小説での受賞なので、たいへんうれしい。 吉原手引草 ...
伝奇

吉宗vs.宗春の抗争を描く時代小説

二宮隆雄さんの『暗闘 俊傑江戸始末(一)』を読んだ。著者の二宮さんは、ヨットマンで『海援隊烈風録』『風炎の海』『覇王の海』などの魅力的な海洋時代小説を発表されている。白石一郎さんが亡くなられた今、この分野の第一人者といえる。 暗闘―俊傑江戸...