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最近気になる時代小説家、稲葉稔さん

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最近気になる時代小説家の一人に、稲葉稔さんがいる。ちょうど、講談社文庫書き下ろしで、『闇夜の義賊』が発行されたので早速読んでみた。

闇夜の義賊 武者とゆく(二) (講談社文庫)

闇夜の義賊 武者とゆく(二) (講談社文庫)

主人公は、元は江戸にある肥後熊本藩の剣術指南役で、二天一流の遣い手・桜井俊吾。仕えていた宇土藩(熊本藩の支藩)の家老が不正により改易となったことに伴い役目をほどかれ、向島の須崎村で桜塾という手習い所を開く。ある事件で知り合った不幸な境遇の娘・お鶴と夫婦になり、源森川で拾った犬の武者と暮らしている。

第一作の『武者とゆく』に続くシリーズ第二弾である。このシリーズは俊吾の剣と推理力で難事件を解決する捕物小説の魅力、手習い所の先生である主人公と教え子やその父母との心温まる交流、そして、愛犬・武者の賢さと愛らしさにある。陰惨な事件を扱いながらも、読み味が良さがある。

武者とゆく (講談社文庫)

武者とゆく (講談社文庫)

『闇夜の義賊』というタイトルどおり、鼠小僧の再来を思わせる曲者が登場するところから、本編は始まる。とはいえ、鼠小僧は三年前に処刑されたはず。曲者に翻弄される町奉行所が頼ったのが、桜井俊吾。その俊吾は、売れない役者を愛してしまった茶屋娘のお吟と知り合い、彼女を助けようとするが…。

最終ページに次回作の予告が掲載されていた。文庫書き下ろしならではの面白い試みである。予告文を読んで、次回作がますます読みたくなってしまった。いずれにしても、少し読み込んでみたい時代小説である。

コメント

  1. zizzy より:

    私も稲葉稔さんの作品は気になっています。未だ「研ぎ師人情始末」シリーズのみですが、その他の作品も読んでみたい。
    ちなみに、稲葉さんの公式(というか本人の)ホームページ。
    http://www013.upp.so-net.ne.jp/inaba/index.html
    ブログ日記もどきda!を観ると、犬好きなのがよく分りますよ。

  2. jidai-show より:

    稲葉さんのHPとブログを紹介いただきありがとうございます。ニャンコ好きでもあるようですね。「研ぎ師人情始末」シリーズも読んでみようと思います。