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江戸の美女、笠森お仙が活躍する捕物帳

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山内美樹子さんの『十六夜華泥棒』を読んでいる。明和年間(田沼意次の時代)、浮世絵師の鈴木春信の錦絵のモデルとなり、人気者になった谷中・笠森稲荷の茶汲み娘・鍵屋お仙。そのお仙がヒロインとして活躍する捕物帳だ。

お仙を助けるのが、絵師の春信、目明しの富蔵、飴売りの土平、下座見(辻売り絵草子のネタ取り役)の忠公らの面々。可憐で颯爽とした捕物小説の誕生。作者は、山村正夫さんの小説講座の門下生で、表題作で第三回北区内田康夫ミステリー文学賞審査員特別賞を受賞している。

北区内田康夫ミステリー文学賞

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さて、お仙は、浅草奥山の楊枝屋「柳屋」の看板娘お藤、浅草二十軒茶屋の水茶屋「蔦屋」の看板娘およしと並んで、明和の三美人と呼ばれている。人気絶頂のときに、「鍵屋」から消えたが、実際は、水茶屋の「鍵屋」のある笠森稲荷の地主である、幕府御庭番の倉地家に嫁いだという。

笠森お仙の話は、「とらや」のサイトに、「歴史上の人物と和菓子」という面白いコラムに載っている。

http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat02/dat02_037.html