北方謙三さんというと、『武王の門』から始まる南北朝物や『三国志』や『水滸伝』といった中国時代物など、熱い漢(おとこ)たちを描かせたら天下一品である。先日、TVを見ていたら、シガーや酒、万年筆など、北方謙三さんのライフスタイルを取り上げていたが、かつての開高健さんのようなダンディズムを感じた。
幻冬舎文庫から出た『黒龍の柩』は、北方さんが初めて新選組を真っ向から取り上げた作品。幕末に武士道(=男道)を貫こうとした集団、新選組を北方さんがどんなふうに描いているか、考えただけでもワクワクしてくる。しかも土方歳三を中心に据えているようなので、蝦夷地まで大いに楽しめそうだ。
そういえば、来年の1月3日にNHK正月時代劇で、2004年の大河ドラマの続編にあたる、「新選組!! 土方歳三 最期の一日」が放送される。箱館戦争が時代劇化されることは少ないので、ちょっと気になる。
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コメント
しばらくごぶさたしました。
北方謙三さんの「黒龍の柩」は毎日新聞に連載されていたものでしょうか?
ときどきしか読めませんでしたが、いわゆるサプライズ!のある筋でしたよ。
新選組のHPのみなさんとチャットしたときに、北方さんは土方歳三からペンネームを考えたのではないかという話題があがったことがあります。
そのことを確かめてませんが、そういう気がする小説ですね、これは。
絶間さんの指摘のとおり、2001年1月1日~2002年4月30日にかけて毎日新聞朝刊に連載されていたものです。