黒頭巾旋風録(1)

黒頭巾旋風録 (新潮文庫)』を入手した。作者の佐々木譲さんというと、『ベルリン飛行指令 (新潮文庫)』『エトロフ発緊急電 (新潮文庫)』など、第二次世界大戦下を舞台にしたスパイ冒険小説で活躍されている作家。

黒頭巾旋風録 (新潮文庫)』の巻末で、同じ冒険小説畑で活躍されてきた逢坂剛さんと対談されていて、非常に興味深かった。逢坂さんは、実父が『剣客商売』などの装画を担当された挿絵画家の中一弥さんで、『重蔵始末 (講談社文庫)』で時代小説にも進出されている。

佐々木さんの方は、以前より『五稜郭残党伝 (集英社文庫)』のように、北海道を舞台にした西部劇タッチの時代小説を書かれていた。江戸後期から明治にかけての北海道(蝦夷地)開拓時代、まさに北海道ウエスタンと呼ぶべき作品で、ハードボイルドと冒険小説の手法を大胆に取り入れた良質なエンターテインメントになっている。最新作『黒頭巾旋風録 (新潮文庫)』も天保時代の蝦夷地を描いているということで、期待感大である。

黒頭巾旋風録 (新潮文庫)

黒頭巾旋風録 (新潮文庫)