2005-06

伝奇

血路―南稜七ツ家秘録(2)

長谷川卓さんの『血路―南稜七ツ家秘録 (時代小説文庫)』を読了した。山の南側に七軒の家を建てて暮らすことから、南稜七ツ家と呼ばれる山の民。戦国乱世の中で、人質や捕らわれ人を敵城から落とす仕事を請け負うようになり、「落としの七ツ」の異名をも...
市井

公事宿事件書留帳 悪い棺(1)

澤田ふじ子さんの「公事宿事件書留帳」シリーズの最新文庫を入手した。シリーズ第九作めにあたる『悪い棺―公事宿事件書留帳〈9〉 幻冬舎文庫』の目次をみると、「黒猫の婆」と「お婆の御定法」という2つの「婆」がタイトルに付いた話が目にとまる。現代...
市井

はぐれ牡丹(2)

『はぐれ牡丹 (ハルキ文庫 時代小説文庫)』を読み終え、少しいい気分になった。山本一力さんのお得意の深川を舞台にした、人情味と情感あふれる時代小説だ。 ヒロインは、日本橋の両替商の娘ながら好きな男と駆け落ちして、夫と四歳になる息子と貧しい...
痛快

居眠り磐音 江戸双紙 残花ノ庭(1)

半年ほど前に、システムエンジニアをしていて、とても忙しくしているのに、膨大な読書量の方に話を聞いたことがあった。秘密は、ハーレクイーンロマンスで冊数を稼いでいると言っておられた。古本屋でまとめて買ってきて、休日に5、6冊一気に読んでしまう...
江戸学

観光都市 江戸の誕生(1)

安藤優一郎さんの『観光都市 江戸の誕生 (新潮新書)』を読了。約100万人の人口を抱え、参勤交代などで絶えず住人が入れ替わった江戸を、一大観光都市としてとらえ、その観光事情をあきらかにした江戸入門書。都市・江戸=観光地というとらえ方は、地...
幕末

骨董屋征次郎手控(1)

『骨董屋征次郎手控 (講談社文庫)』を入手した。京の骨董鑑定人と幕末小説の組み合わせの意外性が気になって、読書欲をくすぐった。主人公の征次郎は、幕末動乱の京で小さな骨董屋を営む。その裏で、世間に出せないいわくつきの品物を取引する闇の骨董鑑...
切絵図

江戸切絵図にひろがる鬼平犯科帳、雲霧仁左衛門(1)

7、8年前に江戸切絵図(江戸時代の江戸市中地図のこと)にハマったことがあった。時代小説を読んでいて、現在と違う町名や消えてしまった堀や橋が気になりだして、江戸切絵図を購入して、ピンと来ない場所にぶつかると切絵図を眺めるということをしていた...
ユーモア

御書物同心日記 (虫姫) (2)

本好きの割りに、絶版や品切れの本以外は古本を利用することが少ない。今まで、ブックオフを使ったこともないというか、店に入ったことがない。もっとも近所になかったということもあるが…。 そんな具合で、古本屋というか古書店の商売のやり方について、...
ユーモア

御書物同心日記 (虫姫) (1)

大好きなシリーズの一つに、出久根達郎さんの「御書物同心日記」シリーズがある。その第三弾『御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)』が文庫になって登場した。売れっ子作家のかたわら、古書店主を務める出久根さんらしい、本に対する愛情にあふれていて、...
その他

はぐれ牡丹(1)

最近、書店めぐりがあまりできなくなり、時代小説の新刊(文庫中心だが)を物色するのに、ネットと新聞広告に頼っている。ネットでは、太洋社という出版物卸売会社(取次と呼ばれる本の問屋)のサイトの文庫発売予定一覧を参考にすることが多い。著者名順、...