白魚の陣十郎―江戸隠密水軍(1)

2カ月半ぶりに髪をカットしに行った。帰りに書店で二宮隆雄さんの最新文庫『江戸隠密水軍 白魚の陣十郎 (ベスト時代文庫)』が刊行されているのを見つけ、即ゲットする。作者の二宮さんは日本を代表するヨットマンで、アメリカズ・カップのテレビ解説もされたりしているらしい。

実はヨットマンのとして活躍はよく知らないが、二宮さんの海洋時代小説は大好きで、新作であればぜひ読みたいと思っていた。以前に、「海を感じる時代小説ベスト10」を発表したときに、メールで二宮さんのことを教えていただき、以降、注目するようになった。

二宮さんの作品では、戦国武将九鬼嘉隆を描いた『覇王の海』や『海援隊烈風録』など、どれも操船シーンが圧巻で面白く読めた。第一人者の白石一郎さんが亡くなられた後、海洋時代小説の分野を支えるのは、この人しかいないと思っている。『白魚の陣十郎』を紹介する帯に「隠密水軍の活躍を描く水上時代活劇の傑作登場!!」と書かれていたが、水上時代活劇という表現は初めて見た。江戸が水上交通が発達していたので、「水上時代活劇」としたのだろうか? とにかくページを繰るのが楽しみな一冊だ。

海援隊烈風録 (角川文庫)

海援隊烈風録 (角川文庫)