「【時代小説】2026年2月の新刊情報(単行本)」を公開

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『青青といく』|永井紗耶子|KADOKAWA

青青といく2026年2月1日から2月末日までに、単行本(ソフトカバー含む)で刊行される時代小説の新刊情報をまとめたリスト、「2026年2月の新刊(単行本)」を公開しました。

今月の注目作は、永井紗耶子さんによる時代小説青青あおあおといく』(KADOKAWA)です。
第169回直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』が実写映画化され、まもなく公開を控えていることもあり、あらためて注目を集める著者の最新作となります。


あらすじ
弥兵衛が弟子入りして間もなく、師である海保青陵は亡くなりました。当代きっての儒学者であり、経済にも精通し、江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた人物です。京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、算盤勘定や商いにばかり惹かれていた十六歳の弥兵衛に、「商い」こそが世を変えると教え、「自由自在」に生きる道を示してくれた先生でした。 最後の弟子となった弥兵衛は、「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩きます。江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、そして京へ――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、亡き師の思いがけない過去と、人知れぬ後悔とは何だったのでしょうか。

(『青青といく』Amazonの紹介文より抜粋・編集)

ここに注目!

本書で描かれる海保青陵(かいほ・せいりょう)は、江戸時代後期の儒学者であり、経世家として知られる人物です。ウィキペディアによれば、人生の過半を遊歴に費やし、各地で『論語』などの中国古典や漢文作成の文法を教える一方、経済に関するさまざまな相談や指導を行い、家計や経営の立て直しに手腕を発揮したとされています。いわば「江戸の経営コンサルタント」と呼べる存在でしょう。文化十四年五月に没していることから、本作はその死の直後を起点に描かれていると考えられます。

青陵の弟子・弥兵衛が、故人にゆかりの人々を訪ねて全国を巡り、彼らの語りを通して、亡き師とはどのような人物だったのか、死に臨んで何を思っていたのかといった、弥兵衛の知らなかった師の過去や経世の教えが、少しずつ明らかになっていきます。

『木挽町のあだ討ち』で高い評価を受けた、関係者の「証言」によって物語を構成するインタビュー形式の叙述が、本作でも存分に楽しめそうです。作家になる以前、新聞記者やフリーランスのライターとしてインタビュー取材を得意としていた著者の経験が、表現手法として結実した作品と言えるでしょう。

【時代小説】2026年2月の新刊情報(単行本)
時代小説★単行本新刊情報|2026年2月の新刊(1日→末日)2026年2月1日から2月末日の間に、単行本(新書含む)で刊行される時代小説、歴史関連書、古典日本文学の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ペ...
今回取り上げた本


永井紗耶子|時代小説ガイド
永井紗耶子|ながいさやこ|時代小説・作家1977年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。新聞記者を経て、フリーランスライターとして活躍。2010年、「恋の手本となりにけり」(2014年、文庫刊行時に『恋の手本となりにけり』と改題)で、第...