『兄弟天下 豊臣秀長の覚悟』|簑輪諒|祥伝社文庫

2026年2月1日から2月10日に刊行予定の文庫新刊情報として、
「2026年2月上旬の新刊(文庫)」を公開いたしました。
今回、特に注目したいのは、簑輪諒(みのわ・りょう)さんによる文庫書き下ろし歴史小説、
『兄弟天下 豊臣秀長の覚悟』(祥伝社文庫)です。
著者は、2014年に戦国大名・丹羽長重家の復活劇を描いた『うつろ屋軍師』で第19回歴史群像大賞の佳作に入選し、作家デビューしました。さらに2018年には、最強の上杉輝虎(謙信)に寡兵で挑んだ軍師・白井浄三を描く『最低の軍師』で啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞しています。
その作品群では、江口正吉(『うつろ屋軍師』)、蜂須賀家政(『殿さま狸』)、御宿勘兵衛(『くせものの譜』)、佐竹義重(『でれすけ』)など、くせもの揃いであったり、大名家の二代目であったりと、これまで歴史小説ではあまり正面から描かれてこなかった武将や軍師を大胆に描き、戦国歴史小説に新風を吹き込んできました。
あらすじ
大河ドラマ「豊臣兄弟!」放送中。
越前・朝倉軍からの撤退を続ける織田軍。その殿を務めるのは、二人の兄弟でした。大軍が迫る中、言葉巧みに兵の士気を高める兄・秀吉を、弟・秀長は冷静に見つめ、覚悟を新たにします。この兄を信じ、村を出たのです。
敵が誰であっても、俺は兄について行くだけだ――。信長が倒れ、柴田勝家、徳川家康を下すと、兄弟の前には天下への道が拓かれていきます。
“天下の執政”豊臣秀長の生涯を描く、壮大な歴史小説です。(『兄弟天下 豊臣秀長の覚悟』(祥伝社文庫)Amazonの紹介文より抜粋・編集)
ここに注目!
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送が始まり、仲野太賀さん演じる小一郎(秀長)の人物像にも注目が集まっています。
これまで、豊臣秀長を主に描いた作品は決して多くなく、その人物像も堅実で穏健な補佐役として描かれることがほとんどでした。そのため、固有のエピソードも少なく、やや地味な人物という印象を抱いていた方も多いのではないでしょうか。
ところが本書は、秀長を主役に据えた書き下ろしの歴史小説であり、歴史に埋もれた武将を掘り起こし、奇想天外な物語を紡いできた戦国小説の名手による一冊です。新たな秀長像に出会えるのではないかと、大いに期待しています。
歴史の見え方が変わり、戦国時代がより面白くなる一冊です。

今回ご紹介した本















