『ほおずき、きゅっ:みとや・お瑛仕入帖』|梶よう子|新潮文庫
2025年11月21日から11月30日に刊行予定の文庫新刊情報として、
「2025年11月下旬の新刊(文庫)」を公開いたしました。
今回、特に注目したいのは、梶よう子さんによる時代小説、
『ほおずき、きゅっ:みとや・お瑛仕入帖』(新潮文庫)です。
あらすじ
お瑛は、真面目な夫・成次郎の様子にふと違和感を覚えます。いつもと何かが違う――隠し事があるのだろうか。不安な気持ちを抱えたまま、今日も店を開けます。 いわくありげな品の謎を解き、人と物、人と人をつなぐのが「みとや」の商い。不思議な背負い籠、ほおずきに秘められた秘密、開けてはならない玉手箱……。 意外な展開で真相が明らかになった矢先、お瑛の身に思いもよらぬ異変が訪れます。 巧みに張り巡らされた伏線と、家族の想いがしみじみと胸に迫る六篇です。
(『ほおずき、きゅっ:みとや・お瑛仕入帖』(新潮文庫)Amazon紹介文より抜粋・編集)
ここに注目!
江戸の片隅、間口二間の小さな雑貨屋「みとや」。
三十八文均一という気軽さを売りに、お瑛と成次郎の若い夫婦が力を合わせて営んでいます。
一見するとただの雑貨に見える品々が、思いがけない縁や涙、そして笑顔を呼び起こすところが本シリーズの魅力です。
お瑛はその優しさと機転で、品物に隠された小さな謎を紐解きながら、江戸の町で懸命に生きる人々の心に寄り添っていきます。
シリーズ第1弾『ご破算で願いましては』が単行本として刊行されたのは2014年12月。
以来、11年にわたり愛され続けてきた人気シリーズの第5作目が本作です。
江戸の香り、人情の温もり、人生の哀歓が丁寧に描かれている点も、多くの読者を惹きつけてやまない理由でしょう。
著者について
梶よう子さんは、2008年『一朝の夢』で第15回松本清張賞を受賞しデビューしました。同作から続く「朝顔同心」シリーズをはじめ、幅広い作品で高い評価を得ています。
2016年『ヨイ豊』で第154回直木三十五賞候補となり、第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。
また『広重ぶるう』で第42回新田次郎文学賞を受賞し、実力派歴史時代作家として注目され続けています。
最新の単行本『雷電』(KADOKAWA)では、史上最強の力士と名高い雷電為右衛門の真実に迫り、大きな話題を呼んでいます。

今回ご紹介した本








