『文蔵 2025.11』特集は、「PHP文芸文庫」ベスト3

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『文蔵 2025.11』|PHP文芸文庫

『文蔵 2025.11』 『文蔵 2025.11』(PHP研究所・PHP文芸文庫)の特集は、創刊15周年記念企画「プロの読み手が選ぶ『PHP文芸文庫』ベスト3」です。

PHP文芸文庫は本年10月で創刊15周年を迎えました。歴史・時代小説からミステリーまで、エンターテインメント作品を中心に刊行を重ね、タイトル数は600点に達するそうです。
今号の特集では、文芸評論家の細谷正充さん、吉田伸子さん、末國善己さん、ブックジャーナリストの内田剛さん、ライターの友清哲さんといった“プロの読み手”たちが選ぶ、PHP文芸文庫のベスト3を紹介しています。

創刊時の10冊の中には、山本兼一さんの『利休にたずねよ』高橋克彦さんの『風の陣【風雲篇】』五十嵐貴久さんの『相棒』火坂雅志さんの『軒猿の月』など、歴史時代小説の傑作も並んでいました。

プロの読み手ではありませんが、私・理流もPHP文芸文庫を手に取る機会が多く、大変お世話になっているレーベルです。そこで、シリーズ作品の中から“勝手にベスト3”を選んでみました。

まずは、田牧大和さんの『鯖猫長屋ふしぎ草紙』です。第1巻こそ単行本として刊行されましたが、第2巻以降は文庫書き下ろしスタイルで発行されています。猫好きにはたまらない、人情味あふれるミステリーシリーズです。

次に、あさのあつこさんの『おいち不思議がたり』。江戸を舞台にしたガールズ・ストーリーとして『文蔵』に連載されたのち、単行本化を経て文庫化された人気作です。

そして、細谷正充さん編による時代小説アンソロジー「時代小説傑作選」シリーズ。現役女性作家の短編を読める貴重な機会で、途中までは宮部みゆきさんの短編が必ず“トリ”を飾るという趣向もあり、毎巻楽しませてくれました。

ちなみに、月刊誌のように刊行される『文蔵』は、表紙に「PHP文芸文庫」と記されているとおり、雑誌ではなく、れっきとした文庫なのです。

文蔵

今回取り上げた本