【新着本】双葉文庫2025年10月の新刊。COLORFULで書評掲載

アドセンス広告、アフィリエイトを利用しています。
スポンサーリンク

『旗本遊侠伝(二) 姫と賽』『芝神明宮いすず屋茶話(三) 鬼火』

双葉文庫2025年10月の新刊をご紹介いたします。
今月は、岡本さとるさんの『旗本遊侠伝(二) 姫と賽』が新シリーズの第二弾として登場します。『旗本遊侠伝』については、双葉文庫のWebサイト「COLORFUL」で書評を掲載していただきました。
また、篠綾子さんの『芝神明宮いすず屋茶話(三) 鬼火』は、だらだら祭りで賑わう町を舞台にした人情シリーズの第三弾です。

『旗本遊侠伝(二) 姫と賽』

旗本遊侠伝(二) 姫と賽 (双葉文庫)

岡本さとる
双葉社・双葉文庫

カバーデザイン:bookwall
カバーイラストレーション:卯月みゆき

ここに注目!
岡本さとるさんの新刊『旗本遊俠伝』について、出版元の双葉社が運営するWebサイト「COLORFUL(カラフル)」で紹介記事が掲載されました。

この痛快さ、まさに天下無双! 人情に厚く、侠気に満ちた快男児・宝城勇之助が登場します。

旗本分家の厄介次男坊が、由緒正しい本家の殿様に!? 最強の旗本快男児の活躍を描く、痛快無比の新シリーズ2カ月連続刊行!!『旗本遊俠伝』岡本さとる|ブックレビュー|COLORFUL
この痛快さ、まさに天下無双! 人情に厚く、俠気に満ちた快男児、宝城勇之助登場!!

新シリーズの快男児・勇之助の登場で、ページをめくる手が止まりません。仁義と侠気にあふれた勇之助の活躍が光る、王道の痛快時代小説です。

本書は二カ月連続刊行の第二弾です。前作では、三百石の旗本分家の次男坊だった勇之助が、本家千五百石の当主へと転身しましたが、今回は早くも試練が訪れます。

先代当主の隠し子・お辰を屋敷に引き取った勇之助は、義妹を宝城家の姫として育てようとします。町育ちの奔放な娘であるお辰に、まずは武家の娘としての作法を身につけさせようと、武芸奥女中の志津に学ばせるのでした。

負けず嫌いのお辰は短刀術の稽古に熱中し、立ち居振る舞いや言葉遣いもたちまち身につけます。しかし、屋敷に慣れ始めたある日、勇之助の裏の仕事である博打の御開帳を手伝いたいと言い出し……。それが宝城家を思わぬ窮地へと追い込みます。侠気あふれる勇之助の活躍が存分に味わえる第二巻です。

あらすじ

旗本三百石宝城家分家の厄介次男坊から千五百石の本家当主へと転身した勇之助。侠客の大物・黒子屋長兵衛に人物を見込まれ、武士の頭領と侠客の親分という二つの道を歩むことになる。だが、先君の落とし胤で義妹に当たるお辰に災難が降りかかり、宝城家は絶体絶命の危機に――。最強の旗本快男児の活躍を描く、痛快時代シリーズ第二弾!

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

目次
第一章 妹
第二章 招かれざる客
第三章 鳳凰の香炉
第四章 さらば友よ

2025年10月15日 第1刷発行
本文291ページ
文庫書き下ろし

今回取り上げた本


『芝神明宮いすず屋茶話(三) 鬼火』

芝神明宮いすず屋茶話(三) 鬼火 (双葉文庫)

篠綾子
双葉社・双葉文庫

カバーデザイン:bookwall
カバーイラストレーション:おとないちあき

ここに注目!
本書の舞台となる芝神明宮(現在の芝大神宮)は、伊勢神宮の御祭神・天照大御神(内宮)と豊受大神(外宮)を主祭神としてお祀りしています。徳川幕府の篤い保護も受け、「関東のお伊勢さま」として江戸庶民の信仰を集めていました。

「お暇がございましたら、ぜひ一度いらしてくださいませ。だらだら祭りはその名の通り、だらだらと十一日も続いておりますので、一日だけでも」
(『芝神明宮いすず屋茶話(三) 鬼火』P.51より)

物語では、主人公・お蝶が登場人物の一人を「だらだら祭り」に誘う場面があります。
この祭りは、九月十一日から二十一日までの十一日間にわたってだらだらと開催されることから「だらだら祭り」という名で知られるほか、境内や参道では生姜が盛んに売られ、縁起物として人気を集めたことから、「生姜祭り」とも呼ばれます。

本作では、この「だらだら祭り」が丁寧に描かれています。ここまで深く祭りを描いた時代小説は珍しく、江戸の風情が存分に味わえます。

おとないちあきさんによる表紙装画では、お蝶が左手に持つ「千木筥(ちぎばこ)」が印象的です。これは「千着」に通じる縁起物で、衣服の増えることを願って箪笥に収める習慣があり、良縁を祈るお守りとしても知られています。

あらすじ

芝界隈が盛り上がる「だらだら祭り」の季節がやってきた。お蝶が働く「いすず屋」をはじめ門前町の店主たちは、祭りを盛り上げる策を話し合うが、その席で、ふらりと芝に戻ってきたお蝶の幼馴染みの半七という男が、祭りに欠かせぬ生姜を意外な方法で売ることを提案する。いざ祭りが始まると半七の策は大当たりし、生姜は飛ぶように売れ、周囲も大喜びするが、祭りの終盤、近隣で鬼火騒ぎが頻発する。門前茶屋を舞台にした義理と人情あふれる時代小説、絶好調のシリーズ第三弾!

(カバー裏の説明文より抜粋・編集)

目次
第一話 張り子の面
第二話 祭りの前
第三話 だらだら祭り
第四話 後の祭り

2025年10月15日 第1刷発行
本文307ページ
文庫書き下ろし

今回取り上げた本