『白鷺立つ』|住田祐|文藝春秋
2025年10月18日(土)の東京新聞(中日新聞では10月19日)朝刊・読書面「推し時代小説」のコーナーで、本の紹介をいたしました。 「推し時代小説」は、書評家の細谷正充さん、文芸ジャーナリストの内藤麻里子さん、文芸評論家の木村行伸さん、そして私・理流が週替わりで、おすすめの歴史時代小説を取り上げる連載企画です。
今回ご紹介したのは、住田祐(すみだ・さち)さんによる歴史時代小説、『白鷺立つ』(文藝春秋)です。
作品について
著者は2025年、本作で第32回松本清張賞を受賞し、小説家デビューを果たしました。 本作は、比叡山延暦寺の僧たちが挑む、千年の歴史を刻む仏道修行「北嶺千日回峰行」という過酷な荒行を描いた歴史小説です。
僧の修行という、一見地味で出版が難しそうな題材ながら、読み進めるうちに人間ドラマの力強さに引き込まれました。 厳しい修行の中で描かれる人間の極限と信念が胸を打ち、さらに歴史の奥深さも味わえる作品です。 ぜひご一読をおすすめします。
今回取り上げた本

住田祐|時代小説ガイド
住田祐|すみださち|時代小説・作家1983年、兵庫県生まれ。2025年、『白鷺立つ』で第32回松本清張賞を受賞しデビュー。時代小説SHOW 投稿記事→住田祐の本(Amazonより)⇒時代小説作家リストへ戻る














